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第11話 3カ月ほど過ぎて

あれから3カ月(地球の数え方で)が過ぎた。 


サラに任せた貧乏人ぼうけんしゃ駆け出し連中向けのサポートは

始めた俺自身が想像しなかったほど、盛況になっていた。


1日に2件は予約が入り、10人程を案内している。


スケジュール表は、常に真っ黒だ。



マジで、冒険者ギルドって何のサポートもしてなかったんだな・・・。

と思わざるを得ない。


俺の報酬としては、1日大銅貨1枚強。

 

大銅貨1枚あれば、2週間は暮らしていけるから、月収大銅貨30枚は日本的感覚で言うと月収150万以上、だろうか。


なんか、冒険者とかやってたのは何でだろう、という感じだ。


サラも何だか金回りが良さそうだ。

 

普通の依頼に加えて、銅貨2枚強を毎日稼いでれば、そうなるか。

冒険者の仕事と違って、装備が消耗するわけでもない。


 

俺としては小金を稼ぎつつ、ある程度貯まったら引退でもいいんだが・・・。


毎日顔を合わせてる無学な貧乏人ぼうけんしゃ達を放置している冒険者ギルドに、だんだんと腹が立ってきていた。


腹が立つと言えば、小金を稼ぐと寄ってくるアホも増えてくる。

 

 

先日は、宿屋の親父が場所代を取る、と言いだした。

バカが。

 

「なあ、俺はこの宿に泊まってるよな。相談を受けた連中も、この宿に泊まったり食事を摂るよな。迷惑なのか?じゃ、出ていくが」


忠告おどしたしたら、宿の親父は要求を引っ込めた。

 

念のため、金銭は別の場所に隠すことにした。


また、ある時は怪我をして食いつめた冒険者びんぼうにんが、俺を襲って金を奪おうとした。


俺は腐っても5年間は冒険者をしていたし、剣を常に身に着けていたので怪我の足を引きずった冒険者びんぼうにんなんて相手にならない。

 

ぶっ殺さない程度に返り討ちにして、散々に剣の平でぶっ叩いてやった。

以前、買い物に付き合ってやったことのある奴だったのが哀しかった。


商売はうまく行っていたが、不愉快なことは増えるばかりだった。

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