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幸せを盗むという事  作者: むらしぃ
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朝市


【翌日】


ウォーリーとジャックは街の中央広場へと足を運んだ。


「アラン・サラン・カム・ペトラ!西の広場で世にも珍しい動物たちのサーカスを見よう!」

「奥さん今日くらいは七面鳥で贅沢にいかなきゃ!安くしとくぜ!」


周りで飛び交う風船、子供たちの歓声。

大人たちは思い思いの品を、テントに雪を乗せた朝市で見繕っていた。


「ジャック、今日ってオマツリか何か?」

「ウォーリーはこういう常識に疎くて困るニャ。ちなみに、去年も我輩に同じこと聞いてるぞ」


広場の真ん中にある噴水の前では、赤い服を着た白髭の老人がペロ飴をせっせと配っている。

子どもたちは我先にと手を伸ばし、口いっぱいに頬張った。


微笑ましい光景だ。


「今日が何の日かも知らないで、朝市に何の用ニャ」

「何って、もちろんユリの両親探しだよ。あと食べ物の調達」


しかし周りを見渡せば溢れんばかりの人々。

この中から特定の人物、ましてや特徴が何も分かっていない二人を見つけ出すのは困難を極めるだろう。


「これ無理ニャろ。二人がここに来てるかどうかも分からニャいし」

「来てなかったら来てなかったでまた考えるさ。ま、時間はたっぷりある事だし、とりあえずご飯にしよう」

「我輩どうなっても知らんぞ……」


それから二人は市の中へ飛び込み、出来立てアツアツの食べ物に舌鼓を打った。

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