○すぞ
とある時代、とある作家がふとしょうもないことを思いついた。
「AIを使用して作った作品には『AI使用』を明記することが義務付けられているけれど、実際これ守っている人いるのかな?」
こんなしょうもないことを考える前に作品の一つでも書けばいいのに。
それなのに彼女と来たら早速他者の粗探しを始めた。
とはいえ、自分で読んだところでAIかどうかなんて結局のところ分からない。
「餅は餅屋ってね」
ぶつぶつと言い訳をしながら彼女はAIに『AI判定』をさせ始めた。
なんとも無意味な時間だろうか。
本当に作品の一つでも書けばいいのに……。
「この人の作品は40%……少し怪しいな。うげ、この人は60%? 人気作家なのになぁ。うっわ!? こいつは85%!? 絶対AIじゃん! 読んでみたら確かに怪しいけども」
果たして数字に何の意味があるのだろうか。
そもそもその数字は当てにして良いものなのだろうか?
というか、本当にこんなことしている内に作品の一つでも……一文でも、一文字でも書けばいいのに。
一通り試して満足したらしい彼女はここにきて、ようやく一つのことに気づく。
「けど、これAIが嘘っぱち言っている可能性もあるよな。なら、試しに私の作品読ませるか……」
彼女の作品は純度100%
最初から最後まで間違いなく彼女のものだ。
「さて、結果は……5%か。へぇ、やっぱり見切ってくれてるんだな……ん?」
どこか誇らしげ、そして満足気な彼女は数字の後に続く文章を見て固まった。
『誤字、脱字が多く展開もごちゃごちゃ。AIならもっとミスも出ず展開もスムーズになります。また繰り返しの表現が非常に多いです。AIならもう少し削ります。この作品は全体として雑で無駄が多い。故に人力である可能性が非常に高い』
努力もせず無駄な時間を過ごした彼女に相応しい罰が待っていた……というオチをつけるのは少々出来すぎて『AI作品』っぽいだろうか?
お読みいただきありがとうございました。
この作品は一部ノンフィクションです。
具体的にはAIくんの発言の雰囲気を掴むため、自分の作品を幾つか読ませたのですが……『誤字、脱字多い』、『(繰り返し多くて)くどい』等の血も涙もない発言はノンフィクションです。




