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お散歩①
特に何か起こる訳では無い「僕」の夜のお散歩。
「首に鍵、良し」
「ジャンパー、良し」
「防犯ブザー、良し」
「気分、良し」
「出発!」
僕がこの夜のお散歩を始めて・・・
どのくらい経つだろう・・・
今は慣れてきたけど、最初はもっと緊張した・・・
僕にとって、夜、外に出るのは・・・
特別な感じがした。
日付が変わる頃に家を出て・・・
少しお散歩して帰る・・・
僕にとっての、非日常・・・
日中や、まだ人通りの多い時間帯ではなく・・・
みんなが寝静まり始めた時間帯・・・
人がほとんどいない、僕にとって、特別な時間帯
なんだか、自分が物語の主人公になったような・・・
自分だけが存在しているんじゃないか、という特別感。
自由な気分になれる。そんな時間。
「寒くなってきたな・・・」
「息が白い・・・」
「鼻から冷たい空気が抜けていく感じ・・・」
「好きだな・・・」
「この感じ・・・」
「コンビニ・・・」
「あそこに誰かいると思うと・・・」
「心強い・・・」
「今日は、もう帰ろう・・・」
「おやすみなさい」
書いてみたくなったので、しばらく連載してみようと思います。
夜に投稿、更新をしていくつもりです。