プロローグ
久々に書いてみた
俺の名は鬼道。
下の名前はダサいから捨てた。
俺は片手にスマホを持ちながらタバコを吸っていた。
プルルルルル。
電話が鳴り俺はスマホを操作した。
「よう、久しぶりだな。綾瀬」
俺はそう昔からの親友の綾瀬と話をしていた。
『おあ、久しぶり!あのさお前、まだ結婚とかしてないのか?』
綾瀬はそう俺に聞いた。
「ああ、そうだな。いろいろと面倒だからな」
俺はそう言ってタバコを吹かしながら夜空を見ていた。
「なら、誰か早くいい人見つけてダイレクトアタックしろよ!お前ならいい人見つかるさ!」
そう綾瀬は笑い声で言った。
「ああ、そうかよ」
俺はそう言ってタバコを灰皿で消して立ち上がった。
「あっ!じゃあまたいつかな」
そう言って綾瀬は電話を切った。
俺はスマホをポケットに入れて空をじっと見ていた。
ーーーそれから数日後ーーー
俺は部下の早中とカードゲームをしていた。
コンコン。
「あの、鬼道さん」
部下の林田が入って来た。
「よう、どうしたんだ?」
俺はそう言って林田を見た。
「あの、お手紙が来てますよ」
そう言って林田は俺に手紙を渡した。
中身は綾瀬からだったが葬式の案内状だった。
「どうしたんですか?鬼道さん?」
早中は俺を見た。
「おい、早中悪いが2日程休暇を貰うと組長に言っといてくれ」
俺はそう言って喪服を取りに自室に向かった。
ーーー綾瀬家ーーー
俺は8年ぶりに綾瀬の家に来た。
「馬鹿やろ!お前言ったじゃねえかよ!死ぬときは笑って死ぬってよ!」
俺はそう言って片手を拳にして親友の亡骸に涙を流しながら。
綾瀬は昔から人がよかったから多くの友達が来ていた。
「おい、そろそろあの子を誰か引き取るか決めたか?」
そう後ろから綾瀬の両親や親戚が話していた。
「うちは無理だぞ!子供はこれ以上増やせない!」
親戚はそう言って小さな青色の髪に赤いワンピースを着た幼女を前にそう話していた。
俺は片手を強く握りその親戚の方へと歩み寄った。
「なら、施設に入れればいいんじゃないか?」
そう綾瀬の兄は言った。
「おい!」
俺はサングラスを少し外してそいつらを睨んだ。
「ひっ!な、何だ!君は!」
親戚達は俺を見るなり脅えていた。
「そのガキどうすんだ?」
俺はそう親戚達に聞いた。
「どうするって、君には関係ないだろ!」
そう綾瀬の父親は俺に言った。
「悪ぃが関係無くないんだよ!俺はあいつの親友だからな」
俺はそう言って小さな女の子に歩み寄った。
そして目線を合わせて笑顔で少女に聞いた。
「君の名前は?」
俺はそう少女に聞いた。
「綾瀬千歌」
そう千歌は名前を言った。
「おじちゃんの家に来るか?」
俺はそう千歌に聞いた。
「えっ?」
千歌は他の親族達を見た。
「・・・・・」
親族達は目を反らした。
「行っていいの?」
千歌はそう俺に聞いた。
「ああ!」
俺はそう言って千歌の頭を優しく撫でた。
「じゃあな。」
そう言って俺は千歌を連れて俺の愛車に乗せた。
ーーー銀狼組ーーー
俺は組長と話をしていた。
「それでお前がその子の面倒を見るのか?」
そう組長は俺に聞いた。
「はい!組には迷惑は掛けません!お願いします!」
俺は深々と頭を下げた。
「わかった!お前の覚悟に免じてその子はうちの組みの一員にしてやる。」
そう言って組長は千歌に歩み寄った。
「よろしくな、千歌ちゃん」
組長はそう言って千歌に笑顔で話した。
だが千歌は俺の後ろに隠れた。
「じゃあ、組長自分達はこれで!」
そう言って俺は千歌と一緒にその場を後にした。
ーーー鬼道の部屋ーーー
俺は千歌の服を着替えさせて布団を敷いて一緒に眠りに入った。
「意外と大変かもな」
そう言ってサングラスを外して眠りに入った。
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