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優しい、オジさん

作者: 石川 瑠佳

 こっちの方を、見ようとしている。それは、私がしんどそうだから。そういうのに、素早く気が付いてくれる。昔から、そうだ。

 悲しいとき、元気がないとき、直ぐに気が付いてくれた。


「フー子の、心の天気は直ぐ分かる。悲しいときは、アッ、心の雨が降りそうだなって、直ぐ分かるんだ。晴れのときは、見えるしな。とにかく、調子の悪いときも含めて雨のときは、匂いも感じる」と、オジさんは言った。

「オジさんて、お母さんみたい」

「フー子のお母さんの身体が弱くて、入退院を繰り返しているから、その分オジさんが気付いてしまうんだろうな」オジさんは、とてもいい人だ。

「オジさん…感謝してる」

「照れるな…大丈夫、お母さん元気になるよ。オジさんがフー子のこと、分かんなくても困らないぐらいにね」

 私は、オジさんに抱き付いた。



                終

心が、大事なときに支え合っている。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 感じ取ってくれる存在って大切ですし、大きなものですねま素敵なお話でした(*^^*)
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