洞窟、連続殺害
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「くそがああぁぁぁ!!!!!」
魔族の1人が、煽ってきたヘシオスに向かって殴りかかる。
その拳は、ぐちゃりと肉を潰すような感覚を覚えた。
だが、魔族の顔は潰れた肉のように歪む。
なぜなら、攻撃対象であったヘシオスは、無傷なのだから。
「いやぁ。本当に魔族は仲間を痛めつけるのが好きなんだねぇ」
ヘシオスは潰れた死体を放り投げながら、剣を振る。
「ぐぅぅぅ!!!!????」
辺りを血が染め、斬られた魔族がうめく。
ヘシオスはその魔族の脚をかけ、体勢を崩させ、落ちていく頭に、剣を振り下ろした。
グチャ!と、魔族の顔が潰れる。
ただ、ヘシオスはそれだけでは安心せず、その潰れた顔面に至近距離で矢を放った。
その後もヘシオスは、倒した魔族の死体を盾に使いつつ、魔族を1人1人殺していった。
魔族は殺しても殺しても湧き続けたが、それでもヘシオスが倒れることはない。
そして、ついに、
「がっ!お、おのれ………」
恨めしそうに呟く最後の魔族に、ヘシオスは赤く染まった剣を突き刺した。
「この剣も、替え時かなぁ」
ヘシオスは赤く染まり、切れ味の悪くなった剣をかがげていう。
刃はボロボロになっていて、魔族の皮膚を切り裂くことすら困難になっていた。
先端はかけ、突き刺すことも難しく、剣はただの鈍器へと変貌している。
ヘシオスが剣を見ながら感慨深げにしていると、背後から何者かが近づくのを感じた。
「っ!何者だ!!」
ヘシオスは、振り返って剣を向ける。
「ふはは。警戒することはない。俺はしがない魔族だからな。……・しかし、かなり殺したんだな。お前は見た目は貧相だが、以外と強いのか」
「しがない魔族ねぇ。僕はそのしがない魔族にかなり苦しめられてきたんだけど。まあ、戦う気なら相手をしてあげよう」
お互い軽口を言いながらも、一切隙を見せない。
わざと隙を作って誘ったりもしているが、罠だとわかりきっていて、お互い動くことはなかった。
しばらくすると、
「ちっ!面倒だな。俺では勝てそうにない」
魔族はそう言って首を振った。
「だから、死者の復讐を手助けしてやるとしよう。蘇れ!『不死者化』!!」
魔族の手から黒い靄が出て。魔族たちの死体を包む。
不死者化。
闇魔法の1つで、死者をアンデットとして復活させる魔法である。
その効果の通り、ヘシオスが倒した魔族たちが、再びアンデットとなって襲いかかってきた。
「グゥゥゥ!!!」
「ア゛アァァァァァ!!!!!」
今回襲ってくるアンデットは2種類。
肉体を持ったゾンビと、精神体のレイスである。
「っ!レイスは剣じゃ切れないから、困るんだけど!!!」




