洞窟、多量の魔族と戦う
多人数戦って、思いつく勝つパターンが少ないんですよね。
どうしても、敵の1人を盾にするしかないという。
後は、敵の多くをザコにするとか。
皆さんは、大勢に楚々割れたらどうやって戦いますか?
作者は、戦わずに尻尾を巻いて逃げます。
「ぐああぁぁぁぁ!!?????」
手前の魔族は電撃を避けたが、その後ろに居た数人の魔族は避けることができず、電撃が体を焼いた。
「はぁ!」
その隙を逃さず、ヘシオスは仲間の方を向いている近くの魔族に斬りかかる。
今までの戦いから、魔族の肉体を切り裂くことはできないと理解していた。
だからあえて浅く、骨に到達しない程度で斬る。
ブシュッ!と、血が吹き出した。
「グアアアァァァァ!!!」
魔族から反撃の拳が放たれるが、ヘシオスはそれを後ろに飛んで避ける。
後ろへ飛び退きながらも弓を引き、光る矢を他の魔族へ放った。
大抵は腕で防がれてしまったが、数人の目に入れることには成功した。
だが、そんな目を潰されたり、肌を焼かれたりした魔族も、今では全快している。
「はぁ。魔法ってのは、やっぱり厄介だなぁ」
ヘシオスはため息と共に呟く。
そう。ヘシオスたちのつけた傷は、全て魔法で回復されてしまったのだ。
イクラ傷をつけても、殺されなければすぐに復活して襲ってくる。
ヘシオスたちにとっては、歯がゆい話であった。
「こんなことなら、もう1体くらいゴーレムを買っておけば良かったかな」
ヘシオスは、もっと仲間を買いそろえておけば良かったと後悔する。
だが、後悔しても過去は変えられないので、ヘシオスは剣を構え直す。
そして、確実に敵を殺せるような作戦を考えた。
いかにして局部の急所を狙い、いかにしてそこを防がせないか、それをヘシオスは考える。
「隙だらけだ!!死ねぇぇ!!!!」
そんなヘシオスに、死角から魔族が襲い掛かる。
ヘシオスはその魔族から放たれる魔法をかがんでかわし、楚々姿勢のまま地面をけった。
ヘシオスは、一瞬にして魔族の懐に潜り込む。
魔族は驚いたように目を見開き、ヘシオスを叩き潰そうとするが、すでに遅かった。
ドスッ!
ヘシオスは剣を魔族の首に突き刺す。
少しではあるが、剣先が魔族の首の後ろから見えた。
切るのではなく、突くことによって、魔族の体を剣が通過することができたのだ。
ヘシオスは突き刺さった剣を素早く引き抜き、血が辺りに飛び散る前に、他の魔族へと駆け出す。
魔族はすぐに魔法を放って応戦してきたので、ヘシオスはその足の方向を180度変える。
ヘシオスは、殺した魔族の死体があるところまで戻ったのだ。
その死体をヘシオスはつかみ、飛んでくる魔法を防ぐための盾として使う。
魔法によって死体はボロボロになったものの、ヘシオスは無傷だった。
「仲間の死体を痛めつけるなんて。いい趣味してるね」
ヘシオスはそう言って、ニヤッと笑う。
魔族たちはヘシオスに、血走った目で鋭い視線を向け、歯ぎしりをした。




