洞窟、裏路地でお買い物
「いらっしゃいませ!」
裏路地を歩いた先にある、豪華な店に入ると、数人の店員に迎えられた。
ヘシオスはそのまま1人の店員に誘導され、店のショーケースまで連れられる。
ショーケースには、武器から衣類、アクセサリーや食料など、様々な商品が並んでいた。
「お客様は何をお探しでしょうか?」
店員がヘシオスの求めるモノを訪ねてくる。
ヘシオスは、自分の欲しいものを考える。
別に、今、欲しいものなんて無い。
………と、思ったところで思い出した。
「仲間が欲しい」
安全に戦わうために、仲間を作らなければならないという目的があるのだ。
「……仲間、ですね。少々お待ちください」
少し首をかしげながらも、店員は幾つか資料を持ってきた。
「こちら、店で購入可能な奴隷一覧です」
そう言って1枚の紙を渡してくる。
そこにはずらりと名前が書いてあり、その名前の人物の詳しい特徴が備考として一緒に書いてあった。
ヘシオスは奴隷には乗り気でなく、微妙な顔をする。
奴隷も人間であるので、少し信用できないと思うところがあるのだ。
「では、こちらはどうでしょう。調教されたモンスターの一覧です」
ヘシオスの表情から気持ちを察し他店員は、新たな紙を渡してくる。
そこに書かれているのは、沢山のモンスターの名前。
全てがきっちりと調教されているらしく、指示を出せば大人しく従うらしい。
ヘシオスは1つの候補として考えておくことにした。
「他にもある?」
ヘシオスは、一応他のモノも見ておこうと尋ねる。
「ええ。こちらです」
微妙に困ったような顔をしながらも、店員は数枚の紙を差し出してきた。
そこには写真と共にその写真に写っているモノの説明が書いてある。
写真に載っているモノ、それは、ロボット。
ロボットという名前ではなく、ゴーレムという名前なのだが、色々と配線が見えていたりして、ロボット感が満載である。
「ん。これ、良いかも知れない」
ヘシオスは1つのゴーレムの資料を見て、そう呟く。
モンスターを買うつもりだったが、こちらでも良い気がしてくるのであった。
………。
数時間後。
「ありがとうございましたぁ!」
肩に鳥のモンスターを乗せ、腕に小さなゴーレムを抱えたヘシオスが、満面の笑みを浮かべた店員に見送られる。
ちなみに、おまけとして何のモンスターの卵か分からない、と言うモンスターの卵まで貰っている。
それに銜え、この店に来るために必要だという入店券ももらった。
ヘシオスは、帰り道のことを心配しながら、店の扉に手をかける。
「………ん!?」ここは!」




