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洞窟、生け贄を吸収する

質問。

生け贄の機能を今後も使うかどうか。

「きゃあぁぁ!!!」


少女が闇に吸い込まれていく光景が、画面には映っていた。

ヘシオスはいたたまれない気持ちになる。

まさか、こんなことになるとは思っていなかったのである。

ヘシオスはただ、生け贄吸収の機能をオンにしただけのだが。


《吸収された情報を解析します》

《解析度10%、20%、30,40,、、》


何かの解析が進む。

ヘシオスは急いで画面をつかみ取る。

そして、今起きている良くなさそうなことを止めるために説明を読んでいた。


「生け贄の能力が使用可能」

「生け贄を再構成。能力は、、、ん?」

「再構成って何?」


ヘシオスは説明の途中ん引きになるところを見つけtた。

一縷(いちる)の望みをかけてそのあたりを読み込む。

再構成。

それは、吸収した生け贄を隣に作り出せるというものだった。


《90、100%》

《解析が終了しました。解析情報をもとに場所特性が作成されます》

《場所特性『才能強化:ランクA』を獲得しました》

《これにより場所状態『才能の宝庫:ランクA』が構成されます》

《10%、20,、、、、100%構成が完了しました》


「うえぇ~。なんかいろいろ起きてるけど!何!?何が起きてるの!?」


システムメッセージが次々に流れてくる。

ヘシオスの頭は追い付けない。

しかし、やはり時間はヘシオスを待ってくれない。


《生け贄の再構成を始めます》

《8%、13、、》


先ほどより進行度が遅い。

重い処理であることがうかがえる。

だが、ヘシオスにそんなことを気にしている余裕はなかった。

なんと、ヘシオスの隣に、


「うわっ!まぶしい!今度は何!?」


ヘシオスの隣にまばゆい光が降り注いでいた。

ヘシオスは手で顔を覆う。

光の当たっている場所では、下の方から何かが作り出されていた。


「こ、これは!」

「人の足!?」

「ということは、、、人が作られてる!?」


光の中では人間が作り出されていた。

足が作られ、腰が作られ、胴体が作られていき、構成度の数字が大きくなるとともに人間の姿が作られていく。

構成度が70%を超えるころには頭が作られ、全体の大まかな形が作られていた。

身長はヘシオスの方ほどに頭があるほどである。


「って!服着てないじゃん!」

「何か着せるものないかな?」


作られる体が服を着ていないことに気づき、ヘシオスは周りを見回して布か何かを探すが、そんなものは見つからなかった。

もともと画面しか見つかっていなかったのに、服が都合よく見つかるわけもないのである。


「何かないかなぁ」

「、、、ん!あれはどうだろ?」


ヘシオスは画面に映っているあるものを見つけた。

それは、生け贄室にあるもの。

少女がもともと来ていたローブである。

ヘシオスは、生け贄室にあるものならこれも生け贄として扱われないかという強引な施行により

生け贄吸収が発動することを願った。


・・・。


もちろん、生きていないのだから、生け贄として認識されることはなかった。

そして、こちらも必然だとは思うが、


「きゃああぁぁぁ!!!!!」

「変態ぃぃぃぃ!!!!」


目覚めた少女に泣かれて叫ばれたのだった。

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