洞窟、ランクが上がる
今週末の土曜日。
3月5日に
「無能ホイホイ ~洞窟をダンジョンだと勘違いした無能な冒険者や勇者や魔族がやってきた~」
へ改題します。
「これをお願いします」
「ハイ。少々お待ちください」
ヘシオスから紙を受け取った受付が、奥へと引っ込む。
ヘシオスは、冒険者ギルドへと戻ってきていた。
そこで、ダンジョン攻略の報告をしている。
受付に渡した紙は、ダンジョンの入り口で貰った攻略完了証だ。
1分も経たずに受付は帰ってくる。
「確認が取れました。それでは、ランクを上げるのでギルドカードをお出しください」
指示に従ってヘシオスはカードを差し出す。
受付はカードを受け取ると、また奥へと入っていった。
ヘシオスはその間に、討伐したゴブリン立ちの討伐部位の入った袋を取り出す。
モンスターの討伐部位を出せば売れるから、少ないとは思われるが、資金が稼げるはずだ。
「はい。ランクが上がったので、薬草採集などの依頼が受けられますよ。Eランクの地帯にも入れます」
そう言って、受付に色の変わったカードを渡される。
ヘシオスはお礼を言って受け取り、今度は討伐部位を入れた袋を手渡す。
数に少し驚いたようだったが、すぐに奥に戻る。
行き来の激しい受付であった。
「こちら、討伐金となります。ゴブリンが53体。ボスゴブリンが1体。ご確認ください」
討伐金額を確認して、ヘシオスはギルドを出た。
まだ少し時間が合ったので、待ちで買い物をすることに。
ヘシオスが柴原来る苦と、武器屋を見つけた。
興味が出たので入ってみる、
「らっしゃい!」
元気の良い声で迎えられる。
店には沢山武器や防具が飾られており、店の奥には腕を組んでいる店員がいた。
腕が太く、その気難しげな様子からは職人であることがうかがえた。
武器屋をやっていることから、鍛冶師であろうとヘシオスは判断する。
「魔法の代わりになるモノ。投擲武器かぁ」
ヘシオスは腕を組んで考える。
ヘシオスとしては、使えなくなってしまった魔法の代わりになるモノが欲しかった。
なのだが、ヘシオスは投擲用のナイフも、弓矢も、使ったことがない。
ヘシオスは首をかしげながら飾られる武器を見ていく。
「ん?これは?」
ヘシオスは1つの弓矢の前で立ち止まった。
ヘシオスが止まったのは簡単。
書いてあった説明が気になったからだ。
「あの、すみません。ここに書いてあるのは本当ですか?」
ヘシオスは店員に、弓の効果が本当なのか尋ねる。
「ん?それか。確かに本当だが、かなりきついのは分かるよな?」
店員はヘシオスを諭すような声で言う。
店員としてはあまり買って欲しくはなさそうだ。
それもそうだろう。
1日に1度はこの弓で敵を仕留めないと、死ぬのだから。




