洞窟、ボスと戦う
今日で2月も終わり。
この間正月が来たばかりなのに。
時の流れは速いですね。
「ほっ!ほっ!ていっ!」
ヘシオスは、走りながら剣を振る。
振るった剣はモンスターの急所に正確に当たり、次々と首が飛ぶ。
周囲に敵が居ないことを確認してから、ヘシオスは飛ばした首から討伐部位を採集する。
下へ行けば行くほど、敵の数が多くなった。
敵の強さも強くはなっているのだが、ヘシオスにとっては誤差程度。
革鎧など着けても、首を切り落とすヘシオスにとっては何の障害にもならない。
「次は、30体くらいで来るのかな?」
ヘシオスは、普通に中級の冒険者でも対応できない数のゴブリンを期待する。
が、もちろんそんな数が出てくることはない。
多くても10体程度。
10体以上は初心者1人で裁くことはできない。
というか、通常の初心者はパーティーを組むモノなのだ。
最初から組んでいなくても、ダンジョン内で気の合う仲間を作ってパーティーを組んだり、時には臨時でパーティーを組んだりする。
そのはずなのだが、ヘシオスはソロなのだ。
「おれ?もうボスかな?」
そう呟くヘシオスの前には、大きな扉が。
このダンジョンは初心者用のため、5階層までしかない。
そのため、最下層である5階層は、通常のダンジョン通り、ボス部屋なのだぁぁぁ!!!!
ギィィィィィ!
きしみながらも扉が開く。
ヘシオスは、小さくできた隙間から突入した。
それは、阻止の小さな隙間からボスが見えたからである。
ボスにとっては、いきなりの不意打ち。
そこそこの距離が温め、気づくことはできたが、避けきることができない。
ドサッ!
と、重いモノが落ちる音がした。
ボスが下を見ると、太い棍棒を持った筋肉隆々で、緑色の腕が落ちていた。
ボスは、緑色の体から、ゴブリンの強化版であることがうかがえる。
ホブゴブリンというヤツであろうとヘシオスは判断した。
「ギャバァァァァァ!!!!!??????」
絶叫がボス部屋に響く。
が、数秒後に、
「ゴブッ?」
ボスは、なぜか自分の足が見え、不思議に思う。
コンッ、という軽い衝撃を脳転移感じる。
そして、視界に映る首のなくなった自分の体。
ゴブリンは、もう1度叫ぶこともできずに息絶えた。
「思ったより手応え無かったなぁ」
ヘシオスは、残念そうに呟いた。
「おめでとう。ボスを討伐できたんだね。それじゃあ、この魔法陣に乗れば帰れるよ」
そんな声とともに、突然、目の前に薄い笑みを貼り付けた男が現れた。
ボス部屋観察用のギルド職員だと思われる。
ヘシオスはその男の指示に従って、魔法陣に乗る。
すると、一瞬で景色が変わった。
「ん?ここは?」
どこか見覚えのあるような気がする光景。
「ああ。ボスを討伐したんだね。おめでとう。これが修了証だ。ギルドに見せればギルドカードのランクが上がるぞ」
移動した場所は、ダンジョンの入り口だった。
近くに居た職員らしき人に、紙を手渡される。




