洞窟、サクサク攻略
ヤバい!
総合評価が、
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
に、抜かれてしまうぅぅぅ!!(宣伝
「あなたも初心者でしょ?危ないからやめておきなさい」
射手から注意された。
ヘシオスは肩をすくめる。
自分が助けることがあまり危ないとは思わなかったからだ。
だが、とりあえずは射手の言葉に従うことにする。
「分かったよ。危ない状況の冒険者を見つけても助けなければいいのね?」
ヘシオスは自分の解釈であっているか確認する。
「そうね。とりあえず、このダンジョンの中では、そうしなさい」
と、付け加えて、ヘシオスの言葉に頷いた。
ヘシオスはそこまで聞いて射手と分かれる。
そして、ダンジョン攻略を再開した。
すぐにゴブリンに囲まれたが、
「ほいっ!ほっ!」
問題なく全滅に成功した。
ヘシオスが後ろを振り返ってみると、射手が目を白黒させている。
苦戦したら援護でもするつもりだったのだろう。
が、ヘシオスが簡単に片付けてしまったから驚いたのだ。
ヘシオスはまた視線を前に戻し、歩く。
数回ゴブリンに囲まれたが、問題なく殺すことができた。
そうして、階段までさしかかったときだった。
《場所状態『永住拠点:ランクC』が確認されました》
《特典として場所特性『睡眠回復:ランクA』を獲得しました》
システムメッセージが頭に響く。
少し驚いて肩をふるわせたが、すぐに周りに居人が居ないことを確認して、物陰に入る。
そして、懐から画面を取り出した。
実は、持ってきていたのである。
もちろん、全てを持ち運ぶことはできないが、場所特性の確認や、召喚アドの操作をできる画面だけは持ってきたのだ。
ヘシオスは、画面を操作して、洞窟内の様子を見てみる。
そこには、大きな人工物が映っていた。
かなり大きく、モンスターの襲撃に備えるためのモノであろう、柵や武器が周りには取り付けられていた。
「これは、勇者たちがやったのかな?」
ヘシオスは人工物を出入りする人物たちを見てそう判断した。
階層的には、かなり上の階層なので、勇者たちは1度手前の階層に戻ったことがうかがえる。
ヘシオスは、一応安心した。
これで勇者たちが死ぬ可能性が低くなったわけだから、ヘシオスが洞窟を操作していることがバレても、死刑になることはないはずだ。
「よし!いくか!」
ヘシオスは画面をしまい、ダンジョン攻略を再開する。
後ろから声が近づいてきているため、先ほど危険な状況になっていたグループが降りてきたんだろうと考え得られる。
ヘシオスは、追いつかれないように少し歩くペースを上げた。
助けるなと言われているから、助けを求められる状況にはしたくなかったのだ。
ヘシオスは走ってその階層を制覇した。




