洞窟、初心者発見
推しの動画を見に行ったら、いつの間にかバイクに乗る人に変わっててビックリしました。
何が起こるか分からないモノですね。
「ほいっ!」
ヘシオスは剣を横に振る。
スパッ!
ときれいな音とともに、ゴブリンの首が飛んだ。
ヘシオスはすぐに辺りを警戒する。
「まあ、初心者用だし、奇襲とかは少ないかな?」
ヘシオスは近くに敵が居ないことを確認し、ゴブリンの討伐部位を切り取る。
ダンジョンのモンスターの死体は、ダンジョン兄の他のモンスターの食料となるので、放っておいても問題はない。
ヘシオスは、奥へ奥へと進んでいく。
その間に、何度かゴブリンを遭遇したが、何なく討伐することができた。
「ん。もう2階層か」
ヘシオスの目の前には下へ降りるための階段が。
足音を立てないように、ゆっくりと階段を降りる。
襲われることもなく、下まで降りたところで、
「うわぁぁぁ!!!???」
「きゃあぁぁぁ!!!???」
「ちょっ!?落ち着いて!壁役が動かないでぇぇぇ!!」
数人の叫び声が聞こえた。
声がした方を向くと、そこにはゴブリンに囲まれた数人の冒険者が。
2人が慌てふためいていて、1人が頑張って落ち着かせようとしている。
残りの2人は黙って周りのゴブリンを睨んでいた。
「ゴブゥゥゥゥ!!!」
1体のゴブリンが、しびれを切らして襲いかかる。
「させない!」
黙っていた1人がそのゴブリンを殴り飛ばす。
そこで、ゴブリンたちが一斉に襲いかかった。
警戒していた2人、も、流石に全てはさばききれないようで、慌てていた2人がゴブリンたちの攻撃を食らってしまった。
だが、肩に軽く当たった程度なので、きちんと回復すれば問題ないとヘシオスは判断する。
「うわぁぁぁ!!???」
大きな盾を持った青年の叫び声に、ヘシオスは天を仰ぐ。
そんなに強い攻撃でもないのに、大声で叫んで慌てたら、良い的にしかならない。
ヘシオスには自殺願望があるように思えるほど。
初心者だから仕方が無いと思えるかも知れないが、それにしても才能が無いように思われた。
「僕が行くしかないかな?」
ヘシオスは助けるべきだと判断して、足を進めるが、
シュッ!
それより先に光る矢が飛んだ。
光る矢が、1体のゴブリンの頭を貫く。
矢が射られた方向を見ると、そこには軽装の射手が居た。
ヘシオスと目が合うと、その射手医の女性はヘシオスに手招きをした。
ヘシオスは、それに従って射手の所まで歩く。
「あなた、助けるつもりだった?」
射手が尋ねてくる。
「うん。そうだけど」
ヘシオスは正直に言った。
ヘシオスは、この射手をギルドの職員か、ギルドから派遣された高ランクの冒険者ではないかと考えた。
なぜなら、弓の腕があまりにも良すぎるからだ。
初心者には、あんな正確な矢は放てない。




