洞窟、冒険者になる
今日はいろいろなところで配信が!
どこいこぉ?
周りの建物より大きく、頑丈そうな建物。
ヘシオスは、その建物を静かに見上げていた。
その建物には大量の柄の悪そうな人が出入りしており、賑わっている場所だというのは誰でも理解できた。
「ここか」
それだけ呟くと、ヘシオスはその建物へと足を進める。
建物の中には、奥にカウンターがあり、サイドには大量の紙が貼ってある。
カウンターの隣には、幾つか奥への出入り口があり、そこから人が出入りしたりもしている。
そう。ここは、冒険者ギルドだ!
「すみません」
ヘシオスは奥まで歩いて行き、カウンターに居る受付に話しかける。
「冒険者ギルドへようこそ!どういったご用件でしょうか?」
受付の男性は笑顔でヘシオスに対応する。
「冒険者登録をしたいんですけど」
「ああ。でしたら、こちらの契約書にサインをしていただく必要があります」
ヘシオスが登録したい旨を伝えると、受付の男性は紙を1枚出してきた。
その紙は契約書。
内容は、死亡してもギルドには訴えないや、ギルドには迷惑を掛けないなど、基本的なことが書かれている。
ヘシオスは迷うことなく名前を書き込んだ。
「はい。ありがとうございます。ヘシオスさんですね。少々お待ちください」
受付は契約書を受け取ると、奥へと入っていった。
しばらく経つと、小さな紙切れを持った受付が帰ってきた。
受付はヘシオスにその紙切れを渡し、
「こちらが冒険者カードです。紛失した場合には再発行ができますが、盗難などをされてもカードの取り消しをすることはできません」
つまり、高ランクの冒険者のカードを盗めば、高ランク冒険者として活動できると言うこと。
コツコツランクを上げるよりは、そういう風に盗難を行った方が楽だと言われていたりもする。
が、高ランクはそれ相応の実力を持っているので、バレようモノなら……。
「ありがとうございます」
ヘシオスは冒険者カードを受け取り、受付から離れる。
そして、早速依頼を受けることにした。
初心者は初心者用のダンジョンに入る必要があるのだが、運が良いことにここからすぐ近くに初心者用ダンジョンがある。
ヘシオスは早速、初心者用ダンジョンのモンスターを倒す依頼を受け、急いで駆けだした。
10分ほど走ったところで、目の前に大きな穴が見えた。
ダンジョンだ。
大きく開く穴の近くのところに見張りがいるので、その人に冒険者カードを見せ、ヘシオスはダンジョンへと足を踏み入れた。
「ゴブゥゥゥ!!!」
2分ほど歩いたところで最初のエンカウント。
ヘシオスは現れた緑の小さなゴブリンに剣を向けた。




