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洞窟、外に出る

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「え?こんな傷を治せる人が居るんですか!?」

ヘシオスは思わず大声を出す。


「ええ。絶対に直せるとは言えませんが、これくらいの傷なら直せる可能性のある人が1人だけ居ます」

ヘシオスを助けた男性は、どこか遠くを見るような目をしながら頷いた。


ヘシオスは悩む。

罪悪感と不信感がせめぎ合っているのだ。

ケガをさせてしまったのは自分の責任も大きい。

だが、だからといって、よく知らない相手を信用することもできない。


「あなたのお名前は?」

名前だけでも聞いて覆うと思い、ヘシオスは尋ねる。


少しの沈黙があった。

男性は、どう答えるか迷っているようである。

しきりに視線を動かす男性は、まるで何かを必死に思い出しているようで、


「……あっ!そうだ。余は、レーカルです。あなたは?」

何かを思いついたような発言をした蒼に名前を言った。


レーカル。

偽名だとヘシオスは判断した。

ヘシオスとしても信用できないという気持ちは分かるため、誠意を見せてみることにする。


「僕はヘシオスです」

一応助けて貰っているので、これくらいの誠意は見せなければならないと思っている。


「それで、余としては今すぐにでも行きたいんですが、一緒に来ていただけませんか?」

レーカルはそう言って、どこからか出した杖を使って立ち上がる。


ヘシオスは視線を左右させ、頭を抱えた。

が、結局は頷いた。


「分かりました。ついて行きます」

そう言って、ヘシオスは覚悟を決めて立ち上がる。


だが、レーカルは動かない。

ヘシオスは何か気になるモノでもあるのかと思い、辺りを見回してみるが、特に何も見つからない。

首をかしげた。


「どうかしました?」

聞いてみることにする。

すると、


「ハハハッ!実はぁ、その、来た道を忘れてしまいまして」

そう言ってレーカルは笑い、ヘシオスもつられて笑う。


そして、ヘシオスは扉まで道案内を始めた。

だからこそ、レーカルがオディールの頭を去り際に潰したことには、気がつかなかった。

2人が去った後には、赤いシミが広がっていた。


「レーカルさん。どこを目指すんですか?」

ヘシオスは案内しながら目的地を訊く。


訊いてみたモノの、ヘシオスは扉の先がどこにつながっているのか知らない。

全く知らない場所に行ってもおかしくは無いと思いながら、ヘシオスは扉を開けると、


「……え!?こ、ここは」

ヘシオスは間抜けな表情で口をポカンと開けていた。


ヘシオスの目に映るのは、沢山の店や家。

そして置くには、大きな城も見える。

ヘシ層は、何が起こったのかと出てきた場所を振り返ると、そこには通ってきたであろう大きな扉が、場違いにも存在していた。


「ここは、教都ですよ」

レカールはヘシオスの肩に手を置き、落ち着けるように言う。


教都。

それは、ヘシオスたちの国の首都。

1番発展している場所であり、ヘシオスが通った学校もある場所だった。

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