洞窟、救いの手
現在4作品を毎日投稿中。(キャラの名前を間違えるのが課題です
「死ねぇぇ!!!!」
オディールの剣がヘシ王の首に届くかのように見えた。
その時、
「何をしているのですか!?」
中性的な声を上げながら、何者かが現れ、ヘシオスを抱えて駆けた。
それによってオディールの剣は空振り、地面にぶつかる。
カンッ!
というむなしい音が、洞窟内に響いた。
「重傷ですね。『サステナブルヒール』」
ヘシオスを助けた人物は、ヘシオスを床に置き、行為の回復魔法を発動する。
サステナブルヒール。
常にヒールをかけ続ける状態にできる魔法で、繰り返してヒールを使う場合にこの魔法を用いられることが多い。
ただし、使用には高度な回復魔法の技術と知識が必要となるため、使い手はごく少数である。
「で?何をしているのですか?」
ヘシオスを助けた人間がオディールに振り返る。
オディールは、どう対応するか考えた。
こちらをきちんと認識していない人間。
つまり、上手く行動すれば仲間にできると言うこと。
なのだが、オディールは珍しく気が動転していた。
いや、用心深かったという所だろうか?
オディールはこの人間を殺そうとしてしまったのだ。
「この人が、急に暴れ出したんですよ。仲間ではあるんですけど、もう殺すしかないかと、、、」
「なるほど」
納得した様子でヘシオスに視線を移した人間に、オディールが剣で斬りかかる。
が、途中で少し小石を飛ばした為音を立ててしまう。
そのため、人間に攻撃がバレてしまった。
とは言っても、その距離はすでにとても縮まっており、避けられるような距離ではなく、
バサッ!
「アア゛ア゛゛アアアアァァァ!!!!!?????」
人間の絶叫が響き渡る。
人間が体をひねって避けたため、頭への直撃は避けられた。
だが、それでも全てを避けきることはできず、右足の膝から下を失ってしまう。
人間にとっては災難なことであったが、ヘシオスにとっては良い機会だった。
ヘシオスは、絶叫のおかげで目が覚めたのだ。
かなり大きな絶叫を耳元でされたのだから、驚いて起きるのも無理はない。
「なっ!?」
ヘシオスは目の前の光景を見て驚愕した。
オディールが四肢を失っていて、かなりの重傷。
今にも死にそうだ。
だが、それでも口に剣を噛み、殺意のこもった目をしている。
そして、その殺意の視線の先には見覚えのない男性が。
必要の無い情報ではあるが、実は、ヘシオスは相手の性別を見抜くことが得意なのだ。
さて、それはともかく、知らない人がオディールに剣で切られたようで、足を失っている。
ならば、
「『ヒール』!『ウェーブショット』」




