洞窟、新たな力を手に入れる
小説家になろうのデザインが変わったらしいですけど、実感がないです。
皆さんはどこかで、変わったなぁ。と、思うところはありますか?
「中身は何かな?」
ヘシオスは見つけた宝箱へと手をかける。
前回、ヘシオスが宝箱を開けたとき、ヘシオスは万能魔法を手に入れた。
そのため、ヘシオスの宝箱への期待はとても大きい。
ゆっくりと宝箱の蓋を開けると、
《場所特性『韋駄天:ランクA』を獲得しました》
《これにより場所状態『陸上の最高峰:ランクA』が構成されます》
《10%、20,、、、、100%構成が完了しました》
システムメッセージが頭に響く。
ヘシオスは場所特性の公開を考えた。
「韋駄天。足が速くなるとかかな?」
ヘシオスはそう考え、歩く走ってみることにした。
まずは軽く奥の壁まで小走りを、
「うわっ!」
ゴンッ!
ヘシオスは壁にぶつかった。
目をパチクリとさせて、訳が分からないと言ったような顔になる。
駆けだしたと思ったら壁にぶつかったのだ。
「つ、使いづらい」
ヘシオスは何度か走ってみながらそうつぶやいた。
強い能力なのだ。
強い能力なのだが、制御ができない。
いくら速く走れても、障害物は避けられないし、目的地では止まれないしで扱いが難しい。
「これは練習が必要そうだなぁ」
ヘシオスは練習を繰り返した。
2時間後。
ヘシオスは1度オディールの元へと帰る。
「あれ?ヘシオスさん。もう良いんですか?」
オディールはヘシオスがもう帰ってきたのに驚いている。
もう少し長く心を落ち着ける必要があると考えていたのだ。
オディールの読み通り、普通ならそうなる予定だった。
だが、今回は新たな場所特性、韋駄天というイレギュラーが発生したから、ヘシオスはそっちに気持ちが行ってしまって、落ち着ける必要がなくなってしまった。
「落ち着いたなら良いです。それなら、早く勇者を殺しに行きましょう」
オディールはそう言って立ち上がる。
「え!?もう行くんですか!?」
ヘシオスは予想よりも早く行動を起こすことに驚き、思わず大きな声を出してしまう。
「もちろんです。勇者が出口を見つける前に殺さないといけないんですから、捜索の時間などを兼ねると、今から行動するべきだと思います」
オディールの発言は正論だった。
だが、ヘシオスは急すぎてまだ受け止めきれない。
自分が、人を殺すことになる、という事を。
「ヘシオスさんは、どこまで探索したんですか?」
オディールは洞窟内をヘシオスがどれだけ把握できているか確認してきた。
ヘシオスが自分の知っている限りのことを話す。
話を聞いたオディールは少し考えた後、上に向かって探索しようと判断を下した。
現在ヘシオスがいる階層より下の階層は、すでに探索がし終わっており、メタルウルフがいて、その奥には誰かがいたのかも知れない部屋があった。
「それじゃあ、一緒に行きましょうか」
オディールはそう言って歩き出す。
ヘシオスは急いでその後ろをついて行った。
ただ、急ぎすぎて韋駄天のことを忘れ、
ゴンッ!
鈍い音が洞窟内に響いた。
「先が不安ですね」
圧倒的な速さで自分の横を通り抜けたヘシオスを見ながら、オディールは目を伏せた。




