洞窟、サンドスネークなんて余裕だぜ
色々変な設定の作品を書くことが多いんですけど、動けないモノってやはりきついんですよね。
「はぁぁぁ!!!」
雄叫びを上げながらヘシオスは剣を振り下ろす。
ドスッ!
「シャァァア!!???」
剣はサンドスネークの胴体を切り裂き、切られたサンドスネークは苦しみでのたうち回った。
だが、ヘシオスはそれだけでは終わらせず、魔法による追い打ちをかける。
「『ポイズンエンチャント』」
ヘシオスが魔法を唱えると、サンドスネークの着られた場所が紫色になった。
ポイズンエンチャント。
触れたモノに毒を付与する魔法。
付与する毒はあまり強くないが、傷が深いところに使うのならば十分効果的である。
そのまま毒を入れたサンドスネークを放っておき、ヘシオスは次のサンドスネークへと狙いを定める。
周りのサンドスネークは全て数匹ずつのグループを作っていた。
そのため、ヘシオスは2体のグループに狙いを定め、2体を同時に殺すことに。
「『追い風』」
ヘシオスは風の魔法によって走る速度を上昇させる。
「『制限解除』」
そして、雷魔法によって無理矢理筋肉を動かし、通常では出せないレベルの運動を起こした。
スパスパッ!
これによって2匹のサンドスネークの首が飛ぶ。
すると、また同じ速度で攻撃されることを恐れたサンドスネークたちは、跳んで襲ってきた。
それも、5匹で。
「っ!?」
ヘシオスは今までに無かった敵の動きに驚く。
だが、すぐに対応した。
まずは、地面に手を置き、
「『エンチャント:エクスプロージョン』」
地面に爆発魔法を付与した。
今回の付与はポイズンエンチャントと違い付与魔法である。
ポイズンエンチャントは毒魔法だ。
付与魔法は、他の魔法をモノに付与できるというモノで、毒の魔法を付与することはできるが、毒をエンチャントすることはできない。
ドシンッ!
ヘシオスが魔法を付与してすぐに対比し、サンドスネークが地面に落ちた。
その瞬間、
ドオオォォォォンッ!!!
大きな爆発が起こった。
爆発によって、辺りを砂煙が覆う。
「良いじゃないですか。付与魔法も使えるようになってきましたね」
オディールがヘシオスの成長を褒める。
ヘシオスはオディールの言葉を一応聞きつつ、辺りをシッカリと確認する。
砂煙に隠れて奇襲されることを警戒しているのだ。
だが、奇襲をかけられることはなく、少しずつ霧が晴れていく。
「シャァァ、、」
「シャ、、シャ、、」
霧が晴れた先には、弱ったサンドスネークが必死にうごめいていた。
運が良いことに、全てのサンドスネークが爆発に巻き込まれたようである。
それを見たオディールは、
「いいですね。では次の訓練に移りましょう」
そう言って、召喚魔法を発動した。
そこからあらわれたのは、大きな岩。
「これ、もしかして、」
ヘシオスはその岩を見て震えている。
どうやらこのモンスターを知っているようだ。
「そう。ヘシオス君の予想通り、ロックタートルだよ。サンドスネークとロックタートルの連携は、素晴らしいからねぇ」
そう言ってオディールは嫌らしい笑みを浮かべた。
ロックタートル。
実は岩のように見えていたモノは、亀の甲羅だったのだ。
高い防御力を持つBランクのモンスターだが、サンドスネークとともに連携すると、Aランク級の強さを発揮すると言われている。
「いやああぁぁあ!!!????」
ヘシオスの絶叫が洞窟に響き渡るのだった。




