洞窟、新たな体制
某動画サイトで、オーディションで受かった子が全員問題児で契約解除して新人を出せなかったみたいな動画があって、
ネットって怖ぇな。
と改めて思いました。
さて、ヘシオスたちの会議が終わり、今後の方針が決定された。
まず、今まで通り人は殺さない。
できるだけというのが後ろに付くが。
そして、できるだけ早く地上に勇者たちを戻す方法を考えていくことにもなった。
「とは言いましても、どうやって沈没した洞窟を引き上げるのですか?」
オディールは頭を悩ませる。
「うぅ~ん。どうしましょうかぁ」
もちろんヘシオスも悩んでいた。
だが、今まで2人で考えていたモノが1人人員が代わっただけで思いつくわけがない。
結局はこの問題も頭の隅で考えるくらいしかできなかった。
さて、では次に決まったこと。
次に決まったのはモンスター関連。
オディールの手が加わったため、ヘシオスが管理していたとき少し変わっているところがある。
「最初の階層に弱い魔物をため込むのかぁ。なるほどねぇ」
ヘシオスが感心したようにつぶやく。
1階層はヘシオスが管理しているとき、ゴブリンの生息地となっていた。
それをオディールは変化させたのだ。
ゴブリンだけでなく、弱い魔物を集める。
とは言っても、元々ゴブリンより弱い魔物はこの洞窟に存在しなかった。
では、どうやってゴブリンと同レベルの魔物を増やしたのか。
そこにオディールが関わっている。
「それにしても本当に魔法は便利ですよねぇ」
オディールは考え深そうにつぶやく。
「いやいや。それはオディールさんの頭脳のおかげですよ」
独り言であっただろう呟きに、ヘシオスは謙遜するように返した。
弱い魔物たちは魔法によって生み出されているのだ。
もちろん、その魔法はヘシオスが使えるようになった万能魔法。
ヘシオスが万能魔法の話をしたら、オディールが召喚魔法として使えるのではないかと言い出したのだ。
さて、もちろん変わったのは上層だけではない。
他の階層も変わっているところがある。
というか、ほとんどの階層で複数の種族が一緒に生活することになった。
本来は種族の違うモンスターを同時に住まわせても争うだけなのだが、なんと、都合の良いことにオディールはモンスター関連に詳しく、相性の良いモンスター同士を住まわせてしまったのだ。
しかも、複数のモンスターが協力して生息しており、人間が来たときには連携して対応するから非常に厄介になっているのだ。
「ドリルコングも別の種族と住まわせたかったのですが、ボス代わりですからね」
オディールは残念そうに言った。
Aランクのモンスターだからといって、相性の良いモンスターがいないわけではない。
ちゃんと共同で生息できる種族がいるのだ。
というか、オディールはここに来る前までそれの研究をしていたのだそうだ。
そして、長年の研究の成果により、その種族を見つけたところで、なぜかここにやって来ていたと。
さて、それでは最後に決まったことを。
最後に決まったことは、この洞窟の探索だった。
ヘシオスとはいろいろな感情があって乗り気ではなかったが、オディールが、
「勇者という名を使って女性を殺害しようとする危険な存在を方っておけませんよ」
と言ったので、探索が決まった。
目的はもちろん、勇者の殺害。
ついでに万能魔法のような良い物が手に入れられたら良いと思ってはいる。




