洞窟、ウロウロする
もし作者の他の作品を読んだことがある方だったら、
「この作者やっぱりこういうの好きなのか」
と、思う展開が数話後に待ってます。
べ、別にこういうのが好きなわけじゃないんだからね!
「『ファイア』」
ヘシオスの手から炎が放たれる。
ファイア。
炎の1番初歩の魔法。
「キャゥゥゥンッ!?」
か弱い犬の声が響く。
「魔法は、こんなにも強いモノなのか」
その様子を見ながら、ヘシオスは考え深そうな顔でつぶやく。
ヘシオスが知っているファイアは、こんなに強いものではない。
ヘシオスは魔法が使えなかったが、学校という環境があったため、周りにはたくさんの魔術が使える人員がいた。
そのため、自分が使えない魔法というものに興味が湧き(研究者魂)、いろいろと魔法について調査したことがあったのだ。
その調査の時に見たファイアの威力。
それは、軽く人に火傷させられるくらいの威力。
そして、おそらくその程度だとメタルウルフには全く効果がない。
「『ウィンドブラスト』」
さらなる魔法をへしおすははつどうする。
「「「キャウウウゥゥゥウx!!!」」」
今度は数体を巻き込んだ。
ヘシオスは次々と魔法を使っていった。
そして、すべての魔法がヘシオスの知っている威力を超えている。
そのあり得ない威力の魔法によってメタルウルフは静かになった。
静かになった(物理的に)。
「万能魔法って、何なんだの」
へしおすはいままでのじんるいのどりょくをおもい、はぁ、と小さくため息をついた。
だが、すぐに気持ちを引き締める。
なぜって?
もちろん、新しい敵が来たからだ。
「「「「キャゥゥゥウ!」」」」
さっきまでと同じメタルウルフ。
ヘシオスは先ほどより慣れた手つきで、手早く片付けた。
すでに魔法の扱いには慣れたようである。
慣れやすいのも万能魔法なのか?
と、ヘシオスが考える程度には慣れていた。
「さて、魔法を手に入れて僕もある程度戦えるようになったし、サリーを探さないとね!」
ヘシオスはサリーを探すために歩き出す。
大事なのは仲間と合流する事なのだ。
こんなところで時間をつぶしている場合ではない。
そう思って歩いていくと、
「何だここ?」
ヘシオスの前にはやけに長い廊下が現れた。
そこは今までのところとは違い、きちんとした材質で作られている。
凸凹もしておらず、まっ平。
ヘシオスは不思議に思いながらもゆっくりと進んでいく。
「モンスターもいないし、静かだな」
ヘシオスが言うように、廊下は静か。
ヘシオスが歩いたときに出る、コツコツという音だけが響く。
死B楽歩くと、ヘシオスの前に巨大な扉が立ちふさがった。
ヘシオスは扉に手をかける。
「よいしょ!」
ヘシオスが力を籠めると、扉はギィィという重い音を立てながら開いた。
扉の先は部屋があった。
特に物はなく、ソファーとテーブルがあるくらいである。
ヘシオスは少し部屋の中をうろうろと歩いた。
「、、、何もないなぁ」
ヘシオスは結局何も見つけることはできなかった。
ヘシオスは肩を落としながら扉を出る。
そのまま1度聖域のあった場所まで戻った。
そうして自分の探索したところを脳内で地図としてまとめていく。
「次は、左に行くかぁ」
そうして、ヘシオスは次に行く場所を決めた。




