洞窟、勇者を見ててハラハラする
今年の共通テストは難しかったらしいですね。
主権性の皆様お疲れ様です。
二次試験も頑張って下さい。
作者はカフェインと一緒に応援してます。
「うおおおぉぉぉ!!!!」
勇者が雄叫びを上げながら敵に向かって走る。
現在勇者たちは30階層を攻略中である。
警戒していたライトニングタイガーに勇者がやられるという事態は起きなかった。
聖域の力は思っていた以上に強いようで、ライトニングタイガーは聖域に入った途端、急に飛びかかる速度が遅くなり、のろのろと勇者に向かっている間に他のパーティーメンバーにやられるという状況になっていた。
だが、間違えてはいけないのは、聖域が強いのであって、決して勇者が強いわけではないと言うことである。
カキンッ!
「ウキャアァァ!!」
勇者の剣をはじき、茶色い猿が勇者に飛びかかる。
猿は30階層のモンスター。
種族名はウッドモンキーである。
木に擬態して、獲物が近くを通ったときに襲いかかるという性質を持つ。
だが、実は木以外にも擬態でき、洞窟では洞窟の壁に擬態しているのだ。
まあ、聖域に触れた途端擬態は溶けてしまった、奇襲はできないのだが。
だが、ウッドモンキーは奇襲をしなくても十分強い。
近接戦闘でも上位のBランクモンスターと渡り合える程度には強いのだ。
だが、ウッドモンキーの生息地はAランクモンスターの大量に生息するところでもあるため、Bランクと渡り合える程度の攻撃力では足りない。
そのため、木に擬態して、通りかかった敵の首を正確に狙って①隙で殺すと言うことができるようになったのだ。
それでもランクはB.
「ヘシオスさん。勇者様、かなり危なくないですか?」
サリーが心配そうな声を出す。
「そうだね。勇者様はウッドモンキに3秒あったら殺されそうだからね。これは、そろそろ攻略を諦めてくれるとうれしいんだけどなぁ」
ヘシオスにはサリーの不安を脱ぎとる回答が思いつかなかった。
そのため、サリーの不安に同意するような返答をしてしまう。
何も答えないとさらに不安が大きくなるだけなので、それよりは良い選択ではあったのだが、結局はサリーの不安が大きくなってしまう。
そんな中、勇者は洞窟からの心配などつゆ知らず、パーティーメンバーと聖域の力で35階層まで降りていった。
「「「ガルルルルルルルッ!!!」」」
大砲をつけた虎がうなる。
種族名はランチャータイガー。
どこかで聞き覚えのある種族名だ。
勇者パーティーは、飛んでくる大砲の攻撃を聖域の力で弱め、結界系の魔法を使うことで防いでいる。
そして、反撃として、光や炎、氷と言った様々な種類の魔法を放ってランチャータイガーを狙撃していく。
少しずつではあったが、勇者パーティーは進んでいき、万赤ほどまで来た。
これなら余裕でこの階層も攻略できるだろう。
そんなことを、勇者たちも、ヘシオスたちも考えていた。
だが、そんな甘い考えを崩す、強大な敵が突如現れる。
ガリガリガリガリガリガリ!ガンッ!
何かが削られていく音がしたかと思ったら、突然勇者パーティーのすぐ近くの壁から牙にドリルをつけたランチャータイガーが現れた。
そのランチャータイガーは、おそろい手反応の遅れた勇者パーティーの中に飛び込み、勇者へドリルを振り下ろした。
その牙が勇者を貫く。
ように思われたが、
ガキンッ!
「させません!!」




