洞窟、最強がやってくる(???視点)
実は後3か月くらいで作者の活動開始から1年がたつのですが、何をしようか考えています。
新しいものを書き始めてもいいですし、これをその日は多めに投稿してもいいですし。
何かやってほしいことがあれば、感想等で教えていただけると嬉しいです。
・・・。
洞窟が沈没するときから、少し時を戻して。
「アキラ様。ようこそいらっしゃいました」
白髪の老人が黒髪の青年に頭を下げる。
アキラといわれる黒髪の青年はそれに慣れていないようで、少し困ったような顔をしている。
ちょっと慌てている様子もある。
「あの、顔を上げて下さい!僕はそんな頭を下げられるような人間じゃないですから!」
アキラは白髪の老人に頭を上げるように言う。
だが、白髪の老人は首を振った。
ただ、首を振りながらも顔を起こす。
頭を上げろという指示に首を振ったわけではないようだ。
「何をおっしゃいますか。穴やのような神聖な方に頭を下げるなというのは無理な反橋です。あなたのような、「アキラ様!たった今、先行でダンジョンの探索に行っていた冒険者の方々が目を覚まされ、報告を聞ける状態になりました!!」
アキラを持ち上げようとする老人の言葉を、駆け足で報告に来た兵士が遮る。
話を遮られた老人は怒鳴ろうとしたが、報告の内容を聞いて目を見開いた。
驚いたのはアキラも同じなようで、後ろにいる仲間たちとアイコンタクトをとっている。
先行で探索に行ったのはAランク冒険者。
Aランクの冒険者のパーティーが10も集まれば魔王とも渡り合えるともされている。
そんな簡単なことではケガすらしないAランク冒険者が重体で帰ってきたということは、相当な深い層まで行っていたはず。
ダンジョンについての有益な情報が聞ける可能性が高いのだ。
「すみません伯爵様。迫っている危機に対応しなければいけないので、僕はいったん失礼させていただきます」
そういって頭を下げながらアキラはやられた冒険者たちがいるという診療所に向かう。
そのあとに続いて仲間たちも走って行った。
その背を、老人こと伯爵が期待のまなざしで眺めていた。
・・・。
アキラたちは診療所の冒険者からダンジョンについて聞いた。冒険者たちによると、急にダンジョンのモンスターが強くなったらしい。
しかも、1度強化され、少し相手をするのがつらくなったと思って逃げようとしたら、上の階層にいた気を付けていれば簡単に倒せていた魔物に負けたらしい。
「、、、BランクのモンスターはほとんどAランクラスまで強くなってて、ゴブリンもCランクまで強くなってるのかぁ」
はぁ~とため息をつきながらアキラは頭を抱える。
アキラの仲間たちも冒険者たちの話を聞いて、表情を暗くしていた。
顔は暗いが、歩みを止めることはない。
彼らは、話を聞いた冒険者たちの行ったダンジョンに足を進めているのだ。
どれだけ難しい道でも足を止めることはない。
なぜならアキラは、
「アキラ様!あれが噂のダンジョンです!!」
ダンジョンへ案内していた案内人が指をさす。
そこには柵がされている。
その柵は人が作ったものではなく、ゴブリンが作ったものらしい。
「よし!行くぞ!!」
「「はい!」」
アキラは仲間に声をかけ、ダンジョンに足を踏み入れる。
そのあとにぞろぞろと仲間が入っていき、そして、仲間も一緒に入るとき、
ゴゴゴゴゴッ!
地響きが起き、外にいる案内人の地面があがって行った。
いや、実際にはそうではない。
アキラたちの入ったダンジョンが、沈没したのだ。
勇者がダンジョンに入ると、ダンジョンは沈没する。
このダンジョンが、本当にダンジョンであることが証明された瞬間であった。




