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洞窟、ゴブリンにより広げられる

ゴブリンたち必要ですか?

必要なければ別のモンスターと変えたりしたいんですけど。

《場所状態『ゴブリンの住み家:ランクⅮ』が確認されました》

《特典として場所特性『ゴブリン系種族強化:ランクD』を獲得しました》


「うぇ?何が起こったの?」


ヘシオスは風景の写っている画面を覗く。

そして、洞窟の入り口の映像に目が留まる。

それは、ゴブリンたちが住んでいたところである。


「な、何これ!?」

「ゴブリンが、こんなことできるの!?」


ゴブリンがいた場所。

そこが、思いもよらない変化をしていた。

草が生い茂っていた洞窟の入り口はきれいに草が取り除かれており、真ん中に出入りするための扉のある、大きな柵が付いていた。


ゴブリンは基本的に知能が低いとされている。

そのため、こういった人工物は作ることができないとされていて、ヘシオスも学校や冒険者になるための研修所などででそう習っていた。

そのため、ヘシオスはここまでのものが作られていることに驚いたのである。


「へぇ~。面白いねぇ」

「、、、あっ!そういえば、ゴブリン系言語理解?とかいうスキルもらってたよね」

「スキルじゃなくて、場所特性だったけ?まあ、どっちでもいいけど」


ヘシオスは画面に近づく、すると、ゴブリンたちの話声が聞こえてきた。

通常ゴブリンがしゃべるときは、ゴブゴブという声である。

しかし、それが場所特性の効果により、


「オレ、オナカ、スイタ(俺、お腹空いた)」


「ワカッタ。カリニ、イクゾ(分かった。狩りに行くぞ)」


というように、人間の言語で聞こえるようになった。

片言でしか聞こえないが、話の内容が分かるようになったのである。

これがまた、ヘシオスの知識欲と探求心に火をつけた。


「す、すごい!ゴブリンの話してることが分かる!!」

「狩りに行くって言ってたよね?ゴブリンは雑食らしいけど、狩りに行くということはイノシシでも狩りに行くのかな?」

「うぅ~。ついて行ってもっと話を聞きたいなぁ」


ヘシオスはゴブリンたちの話を聞き逃さないよう、画面にかじりつくように近づく。

しかし、しばらくゴブリンたちは狩りの準備をしていたため、話すことはなかった。

そのため、ヘシオスはゴブリンたちの作った柵を観察して、時間をつぶしていた。


ギィィィ!


扉を開け、ゴブリンたちが外に出て行った。

少し入ってきた時より数が少ない気がするが、違和感を感じた。

少し会話もあったが、あまり重要そうな話ではなかった。

ヘシオスは成果を待つことにした。

そうしようと思った瞬間。


カン!カァンッ!


「っ!?何!?何の音!?」


大きな音が聞こえた。

思わずヘシオスは耳を抑える。

そして、急いで音の発生源を探そうと、画面を見た。

すると、そこにあったのは、


「あれ?ゴブリンが何かやってる」

「手に何か持ってるな。あれは、ピッケル?」


ゴブリンたちがピッケルをもって壁を掘っている姿だった。

しばらく掘っていると、光る物体が見えてきた。

その光る物体をゴブリンたちがとると、


《場所状態『採掘場:ランクE』が確認されました》

《特典として場所特性『鉱石発生率上昇:ランクD』を獲得しました》

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