洞窟、冒険者が強すぎて困る
質問。
どんなスキルがほしいですか?
「え?」
「今、あの冒険者何て言った?」
「私には、オートスキルオンって言ってたように聞こえましたけど、、」
「ま、まさか、そんなことは」
オートスキルオン。
それは熟練の冒険者が本気を出すときに言う言葉とされている。
本当に上位の冒険者が。
オートスキルとは、その言葉の通り自動で発動するスキルである。
だが、それを発動しないようにすることもできるのだ。
オンにすると言うことは、元々はオフだったと言うこと。
つまり、あの冒険者は自動的に発動するスキルを使わずに戦っていたのである。
スキルなしであれだけの強さがあったと言うことは、、、。
「「「シャアァァァァァ!!????」」」
「ふむ。やはりスキルとは強いモノだな!!」
冒険者が剣を振ると剣が光ったり、斬撃が飛んでいったりして、サクサクとサンドスネークが倒されていく。
飛ぶ斬撃がかなり厄介なようで、サンドスネークは冒険者に近づくことすらできない。
それから2分も経たずに2階層の1番奥まで冒険者が到着する。
「、、、これ、大丈夫でしょうか?」
「もしかして、ドリルコングまで行かれちゃうんじゃないですか?」
「いやぁ。どうかなぁ」
「でも、もし行けたとしても問題はないと思うけど」
「何でですか?ドリルコングまで殺されたらここが攻略され、、、あっ!」
「ここはダンジョンじゃないから、ボスが攻略されても問題はない!?」
サリーは冒険者の強さに焦る。
だが、それとは逆にヘシオスは落ち着いている。
といえるほどではないが、取り乱しているというよりは興奮しているというような感じである。
そして、その様子を見たサリーがその気持ちを理解できずにさらに狂いそうになるが、自分の焦っている理由の矛盾点を見つけ、少し落ち着いた。
「、、、でも、どうします?」
「問題はないとはいっても、ドリルコングまで行きそうですけど」
「うぅん。どうしようか?」
「僕もどうすれば良いか分かんないなぁ」
そう会話しながらもヘシオスはサンドスネークを召喚し続ける。
サリーはサリーで、新しい冒険者がやって来ていないかなどの監視をしていた。
さて、冒険者がやってきた3階層がどうなっているかというと、
「「ゲロロロロォォォ!!!!」」
「うわっ!?ポイズンフロッグかよ!これは、時間かかるな!」
3階層に待ち構えるのはBランクモンスターのポイズンフロッグ。
蛇よりカエルの方が下の階層、つまり強い方にいる。
この世界は、カエルが蛇より強いという変わった世界なのだ。
ポイズンフロッグの特徴は、その名前の通り毒。
口から毒を吐くのである。
吐く液体自体には強い毒があるが、すぐに蒸発するし、蒸発したモノには毒性がない。
つまり、吐く毒に当たりさえしなければどうということはないのだが、それが難しいのである。
「どうせなら、ここでしばらく戦って毒耐性を獲得しようか」
冒険者のそんなことをつぶやく。
それを聞いたヘシオスはポイズンフロッグを絶えさせないために、必死に召喚ボタンを連打するのだった。
そして、その作業が1時間ほど続いた。
「よし。毒耐性ゲット!そろそろ次の階層にいても良いかもな」
そう言って、冒険者は次の階層へ降りていった。
だが、冒険者の快進撃はここまでで終わる。
なぜなら、次の階層で、、、。l




