洞窟、人間を作り続ける
質問。
主人公たちを洞窟外に出すべきだと思いますか?
「きたぁ!」
「さっそく召喚するよ!!」
「、、はぁい」
ヘシオスがノリノリで画面に手を伸ばす。
それを少しくらい顔をしながら見守るサリー。
そして、そんなことをされているとは知らずに洞窟内を進む冒険者。
「もう100人ずつ召喚して良いよね」
「うおおおぉぉぉ!!連打ぁぁ!!!」
「、、ん!ヘシオスさん!」
「ちょっと危ないかもしれませんよ」
ヘシオスは召喚ボタンを連打し続けていた。
それをしばらく見ていたが、ふと入ってきた冒険者を見てサリーは目を見開く。
どうやら顔に見覚えがあるらしい。
それもそうだろう。
その冒険者はこの辺りの街では有名な冒険者。
近くの街にいる冒険者たちの中ではでは最高ランクである、Bランクの冒険者なのである。
「あぁ。Bランクなのかぁ」
「確かに、荒れそうだねぇ」
「ゴブリンの召喚もしなきゃいけないのかぁ」
ヘシオスは少し面倒そうな顔をするが、すぐに表情を変えた。
なぜなら、その冒険者がBランクにふさわしい実力を持っていて、それを発揮したからである。
ヘシオスは強敵であることを感じた。
「「「ゴブゥゥ!!!???」」」
「はっ!1階層にはゴブリンしかいないってのは本当みたいだな」
「こんなところさっさと抜けるか」
あらゆる方向から襲いかかる大量のゴブリンたちを、独り言をつぶやきながら捌いていく。
その実力は、この前来ていた探索用に遣わされた冒険者とは圧倒的に違う。
これが、Bランクというモノなのである。
その辺りの村では英雄扱いされる存在。
それが、この洞窟にやってきてしまったのだ。
「うわっ!もう抜けた!」
まだ入ってきてから5分も経っていないが、すでに1階層の奥まで冒険者は来ていた。
そして、下の階層へ行くために階段を降りていった。
ゴブリンたちも虫化されて少し強化されていたはずなのだが、足止めすることすらできなかったのである。
「「シャアァァァァ!!!」」
「おお。サンドスネークか。2階層でサンドスネークとか恐ろしいねぇ」
そう言いながらもサンドスネークを軽々と倒していく冒険者。
ゴブリンとは違ってたまにその足を止めることはできるが、それでもどんどんと冒険者に進まれてしまう。
サンドスネークも、危険度ではBランクであるが、その中でも下の方。
Bランクと言っても幅が広いのだ。
逆に、そこまでの強さでもAランクにはなれない。
Aランクとは本当に一握りの存在なのである。
まあ、その中の1体ががこの洞窟の最下層にいるのだが。
「ん?ちょっと強くなったか?」
冒険者の足が止まる。
まとわりつくように攻撃するサンドスネークたちに苦戦しているようだ。
さっきまでは簡単に殺せていたサンドスネークが強くなった。
その理由は簡単である。
「ああ。やっぱり人間を食べさせたモンスターは強いんだね」
「そうですね。強いんですけど、、、やっぱり複雑な気分です」
後ろの方のモンスターたちには人間を食べさせていたからである。
食べた人間の影響を大きく受け、知能や細かい技術力が大きく上昇しているのである。
目には目を、歯には歯を。そして、人間には人間を、である。
「なら、俺も少し本気を出さないとな」
「オートスキル、オン」




