洞窟、ゴブリンの住み家となる
質問。
洞窟に住ませるモンスターは何がいいですか?
教えていただけたら、入れられる範囲で入れます。(時間はかかるかもしれません)
「ゴブゴブ」
「ゴブッ!ゴブゴブゴブッ!」
画面から数体の生き物の声が聞こえる。
聞き覚えのある声だった。
だんだんと影が近づいてくる。
そうして映ったものは、
「ゴブリン!やっぱりかぁ」
「どうしよう!僕、洞窟に転生しちゃったんでしょ!?」
「どうしようもできない気がするんだけど!!」
ヘシオスがあたふたしている間にも、ゴブリンたちは持っていた荷物などを下ろしていく。
そして、火を焚き始め、くつろぎだした。
しばらくこの場所で過ごす予定であることがうかがえる。
《場所状態『ゴブリンの住み家:ランクE』が確認されました》
《特典として場所特性『ゴブリン系言語理解:ランクC』を獲得しました》
「うわぁ!?」
「システムメッセージ!?」
突然音が鳴る。
システムメッセージ。
それは、敵を倒したときやレベルアップしたときに知らせるためのモノ。
今回は、特性を獲得したことを知らせるためになったようだ。
「場所特性って言ってた?」
「何それ?そんなもの聞いたことないけど」
「しかも、ゴブリン系種族強化って言ってたよね。いつ使うのさ、そんなもの」
ヘシオスは、場所特性というものが気になった。
何なのか調べるためにあたりを探すが、何もない。
仕方がないので、画面の方に目を通す、するとそこには、
「あっ。説明書いてあったんだ」
風景の写っていない4つ目の画面。
最初は転生したことを伝える文章書いてあったが、今はいくつかの言葉の解説が書いてあった。
書いてあったのは、場所特性の説明だけでなく、場所状態についてや、洞窟にできることなども書いてある。
「場所特性は、人間のスキルと同じもの。え?洞窟がスキル持ってるの!?」
「へぇ~。知らないことがいっぱいあるなぁ」
ヘシオスはしばらく解説を読んでいた。
ヘシオスはもともと、冒険者になって冒険者にしか入ることのできない危険な区域にいる動植物の研究をする研究者になるつもりだった。
だから、知らないことへの食いつきはとても強いのである。
そのため、時間を忘れて没頭してしまう。
そう。
時間を忘れて。
ゴブリンたちのことなども忘れてしまって。
・・・。
「、、、へぇ~。面白いなぁ」
ヘシオスは画面を寝転がりながら眺めている。
洞窟についてはなんとなく分かったようだ。
そうして、いろいろと試してみようとしたとき、
《場所状態『ゴブリンの住み家:ランクⅮ』が確認されました》
《特典として場所特性『ゴブリン系種族強化:ランクD』を獲得しました》