洞窟、死に物狂い
質問。
正直伏線の回収ができる気がしないです。
なかったことにしていいいですかね?
「終わりだあぁぁ」
「いやだぁぁ。やめてよぉぉぉ」
絶望したような表情を浮かべる、ヘシオスとサリー。
手元にあるのは、洞窟内の映像が映った画面。
そこには、
大量の冒険者たちが洞窟のモンスターを片っ端から倒していく映像が映っていた。
「ゴブリンばっかりじゃねぇか!」
「下級のダンジョンなんじゃねぇの?」
「当たり前だろ。できたばっかりなのに強い奴がいたらおかしいだろ」
適当な話をしながら進む冒険者たち。
それをヘシオスは鬼のような形相で睨んでいた。
30年以上の恨みがありそうなほどである。
まだ出会ってから1時間も経っていないはずだが。
「ゴブリンたちがもう全員死んじゃうんじゃないですか?」
「そうかもしれないね。どうにかしないと!!」
ヘシオスはゴブリンたちを全滅させないための方法を考える。
説明書とかしている画面を持ち出し、スクロールを続けた。
その間にも、1体、また1体とゴブリンたちは殺されていく。
「ヘシオスさん!急いで下さい!残り3体しかいませんよ!!」
「え!?3体!?」
「やばいやばいやばい、って、、、、あ」
「あ?」
サリーの言葉に焦って、ヘシオスは手を滑らせてしまった。
そこで思っていた場所とは違う場所を開いてしまった。
だが、そうなることは運が良いことだった。
「そうだ!これだぁぁ!!」
「え?何ですか?」
サリーの疑問には答えず、ヘシオスは画面を連打し続ける。
その間に、ゴブリンの最後の1体が殺されてしまった。
だが、
「あ、あれ?」
「ゴブリンが増えた!?」
いつの間にかゴブリンたちが増えていた。
増えたという次元ではない。
0だったはずのゴブリンが、冒険者の前に数百体近くいるのだ!
冒険者たちはその数を見て、表情を変える。
「思ってたより数がいるな」
「そうだな。盾役が突っ込んで正面突破した方が良いかもな」
「じゃあ、俺が行く」
大きな盾を持った全身鎧が、大勢の冒険者の中から先頭に出てきた。
無理矢理突っ切って次の階層に行くつもりらしい。
ヘシオスたちは、ゴブリンたちの全滅がなくなったことを感じて安心する。
「召喚ですか。そういえばそんな物もありましたね」
「虫のイメージしかありませんでしたよ」
「僕も忘れてたから大丈夫だよ」
「ちゃんと見張って召喚していかないといけないかもね」
会話を交わしながらも、2人は画面から目を離さない。
冒険者やゴブリンの様子をじっくりと観察している。
ゴブリンと冒険者はしばらくにらみ合い、ゴブリンたちが横に広がったタイミングで、
「うおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」
「「「ギョブウウウゥゥゥゥ!!!!」」」
雄叫びを上げながら盾を持った冒険者がかけだした。
正面にいたゴブリンたちが次々と跳ね飛ばされていく。
交通事故と同じような感じである。
みんなも安全運転に気をつけよう。
「「「「うおおおぉぉぉぉ!!!!!!」」」」
盾持ちに続いて、どんどんできた隙間を冒険者たちが駆け抜けていく。
20秒ほどですべての冒険者が抜け終わった。
そのまま進んでいき、2階層へと降りた。
「シャアアァァァ」
「あ、あれ」
「サンドスネークじゃねぇか!」
「報告は本当だったのかよ!!」




