洞窟、実質ダンジョンになる
質問。
冒険者、何人くらい○しますか?
「なんですか!?」
「何が起きてるんですか!?」
サリーが慌てる。
もちろんヘシオスも慌てている。
洞窟内で起こった爆発で、洞窟内は奥まで倒壊している。
洞窟内で爆発が起こった理由は現在調査中である。
「毒は!?毒はどうなってるの?」
「大丈夫なんですか!?」
「倒壊してもう生き物は全部死んじゃうんじゃないですか!?」
2人が頭を抱えている間にも、事態は動く。
音が起きたことを不思議に思った生物たちが近くにやってきた。
しかも、普通の生物は大きな音がしたら逃げてしまうため、今回やってきたのはすべて獲物を狙うモンスターたちである。
「あ、あれ!A級モンスターのドリルコングじゃんっ!!」
「え!?ドリルコング!?うそぉ。この森にそんな危険なモンスターがいたんですかっ!?」
大きな体をしたゴリラ。
その両腕には大きなドリルがついている。
それが、ドリルコングである。
危険度が1番高いAランクのモンスターである。
「ゴォォォォ!!!」
ドリルコングがその2つのドリルを前に突き出し、天井の石が落ちて塞がっていた洞窟の入り口を開ける。
どんどん奥まで走って行き、大きな穴ができていく。
その後ろから、ほかのモンスターたちも入ってきた。
「す、すごいたくさん入ってきた!」
「お母さんから危険だって言われてきたモンスターたちがたくさん!」
ヘシオスもサリーも怯えたような顔をしている。
サリーはモンスターと戦ったこともないはずだし、ヘシオスもゴブリンとしか戦ったことないはずだし。
怖いのは当然といえるだろう。
「ガアアァァァ!!!!」
「ギャォォォォスッ!」
途中でモンスターたちが争いだした。
争っているのは、表面がざらざらした薄い色の蛇と、毒々しい色をしたカエル。
その種族はサンドスネークとポイズンフロッグ。
元々仲が悪いことで有名な種族だった。
そこに、
「ブロロロロロロロロロロロロォォッ!!!!」
新たなモンスターが参戦した。
口からまばゆい光とともに高熱の光線を放つ赤い色の鳥である。
サンドスネークとポイズンフロッグは急いで避けたが、当たった壁がドロドロに溶けた。
「「「ギャアアアアアァァァァ!!!!」」」
「「「ゴオオォォォォ!!!」」」
「「「ブギイイィィィ!!!」」」
周りの魔物たちも次々と参戦していき、大乱闘が始まった。
地獄絵図である。
・・・。
しばらく時間が経った。
辺りは静まりかえっている。
あれだけ大乱闘が起きていたのに。
「・・・」
「で、デカッ!」
「大きいですねぇ」
洞窟には大きなスペースができていた。
しかも、それが一層ではなく多重層的に。
もう、見た目は完全にダンジョンだった。
「そういえば、ドリルコングはどこに行ったのかな?」
「あぁ。そういえばいましたね」
「どこでしょうか、、、って!いた!」
「ん?どこどこ?、、あぁ。最下層かぁ。これは、完全にボスだねぇ」
多重層の中の最下層。
そこにドリルゴリラがたたずんでいた。
その雰囲気は、ダンジョンの最下層で待ち構えるボスそのものだった。




