洞窟、毒によって無茶苦茶になる
質問。
ボスモンスターは何が良いですか?
「まあ、どこでもいいかぁ」
ヘシオスは考えることをやめた。
どこから毒が発生しているかなんて、見た目じゃ分からないから仕方がない。
ということで、気持ちを切り替えて毒吸い虫を召喚した。
見たことのない虫が召喚され、即死毒の回りにたかっていた。
「ん!すごい色が薄くなってる!!」
即死毒の煙。
元々は紫色だったが、だんだんとその色が薄くなっていっていた。
毒が吸われているのが視覚的に分かった。
ヘシオスは生物の底力に感心した。
「あれ?でも、そういえば毒がなくなったら生きられないんじゃ」
ヘシオスは毒吸い虫の特性を思い出しました。
毒吸い虫は毒がないと生きていくことはできないのである。
つまり、今のスピードで毒を吸収していったら、
パタパタッ。
毒吸い虫が地面に落ちた。
1匹目が落ちると次々と落ちていく。
そして、一瞬にして毒吸い虫はすべて死んでしまった。
「あぁ。せっかく召喚したのに、、、」
「まあ、毒がなくなったならいいか」
ヘシオスは少し肩を落としながらも、気持ちを切り替えた。
毒がなくなったなら、新しい生物が住めるようになるのである。
虫が死ぬだけで環境が改善できたのだ。
得をしたといってもいいだろう。
「でも、あの虫知らなかったし、育てたかったんだけどなぁ」
「残念だなぁ」
ヘシオスが肩を落としていると、
「どうしたんですか?」
サフーが話しかけてきた。
ヘシオスを心配してくれているらしい。
まあ、画面も動きがなくて面白いこともなく暇だったから、というのも要素かもしれないが。
どちらかといえば、そちらの方が大きいかもしれない。
「じつは、召喚した虫がかなり死んじゃって」
「あぁ。そうなんですね」
「ドンマイです」
「、、。でも、なんで死んじゃったんですか?」
あっさりとした励ましが返ってきた。
やはり虫には興味がないらしい。
だが、死んだというのは気になるようである。
「いやぁ」
「毒がないと死んじゃう虫みたいで、その虫が全部毒を吸っちゃったみたいでさ」
「へぇ!変わった、虫もいるんですね!」
毒を吸うというのに興味を示した。
そういう物には興味があるようだ。
ヘシオスは意外に感じながらも毒吸い虫の説明をした。
・・・。
しばらく説明が続いた。
「、、、なるほど、面白いですね」
「それで、その吸った毒はどうなったんですか?」
「え?吸った毒?」
「、、どうなるんだろう」
サリーの質問にヘシオスは答えられなかった。
ヘシオスは答えを探すために画面の説明を読む。
そこには、恐ろしいことが書いてあった。
「う、うそ」
「ど、どうしたんですか?」
「毒、体内で固体として残ってるらしい」
「、、は?」
サリーがそれがどうしたのかと首をかしげる。
ヘシオスがそれに説明をするが、微妙に焦っていてまとまっていなかったので、簡単に説明すると、
即死級の毒をさらに凝縮した固体が洞窟内に落ちているということ。
そんな物に液体がかかりでもしたら、その液体に毒が溶けて、また恐ろしいことになるかもしれないのである。
「ど、どうしよう」
ヘシオスが悩んでいると、
ガタンッ!
何かが倒れる音が。
ヘシオスが画面のを見ると、一部の天井の石が崩れていた。
虫たちの死体の上に。
、、ドォォンン!!!
爆発が起こった。
もう洞窟内は目茶苦茶である。
「あぁ。もう!どうなってるのぉぉ!!???」




