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洞窟、ゴブリンたちを観察する

《場所状態『研究所:ランクE』が確認されました》

《特典として場所特性『知性上昇:ランクE』を獲得しました》


「あぁ。システムアナウンス」

「本当に洞窟もスキルみたいなものを持ってるんですね」


少女は感心したように呟く。

すでにヘシオスはシステムアナウンスがあることは伝えてある。

ヘシオスは、新しく手に入れた場所特性の説明を読む。


知性上昇。

その名の通り、対象の場所にいる存在の知性を上昇させる能力。

使用すると、ゴブリンやルナベアーたちの知性が上昇するようだ。


「ん?あれ?」

「、、、これって」


説明を読んでいると、あるものを見つけた。

それは、生け贄吸収中に手に入れたもの。

『才能強化:ランクA』である。


「これ、強すぎない?」


才能強化。

対象地域にいる生物の才能を伸ばす能力。

ランクAのため、その伸び幅はとても大きなもので、ゴブリンたちの才能はとても素晴らしいものになっていた。


「ねぇ!ヘシオスさん!これ見て!!」


サリーがヘシオスに話しかける。

その左手には画面が握られている。

画面に映っているのは、数体のゴブリン。


「、、、うっそ」

「ゴブリンて、こんなに成長速度すごいの?」


ゴブリンの体は、前にヘシオスが見た時の3倍ほどになっていた。

太い腕、太い脚、高い身長。

今のゴブリンたちには普通に戦ってもヘシオスでは勝てないと確信した。


「す、すごい!」

「ゴブリンが実験してる!」


サリーが目をキラキラさせながら叫ぶ。

ヘシオスもサリーの見ていた画面を眺める。

そこには、


ポコポコポコポコッ。


「イロガ、カワッタ(色が変わった)」


数々の色ついた液体。

それを混ぜ合わせ、新たな薬品が作られる。

ゴブリンたちの簡単な研究所があった。

ヘシオスは実験に目覚めたばかりの子供のころ、自分で研究キットを作ったことを思い出し、懐かしくなる。


「へぇ~。すごいねぇ。紫の煙が出て、、、」

「って!あれ!毒薬じゃん!」


「えっ!?毒薬!?」


ヘシオスはゴブリンが薬品を混ぜ合わせて作り出した薬品が、毒薬であることを思い出した。

その直後、


バタッ!バタバタバタバタバタバタバタバタッ!!


次々とゴブリンたちが倒れだした。

どうやら毒薬の煙をを吸い込んだらしい。

ヘシオスの記憶が正しいなら、その毒性は恐ろしいほど高いはずで、、、


《場所状態『即死トラップ:ランクⅭ』が確認されました》

《特典として場所特性『殺傷能力上昇:ランクB』を獲得しました》


全員死んでしまった。

だが、不幸はそれだけでは終わらない。

その様子を見たルナベアーが恐怖を感じたのか、


「グオオオォォォォォ!!!!!」


暴れだした。

洞窟の壁をガンガンとなくり、叩いた場所に少しずつヒビが入っていく。

しばらくすると、ヒビが大きくなって、


ガラガラガラガラガラガラッ!


洞窟の壁が崩れた。

雪崩のように岩が降ってきて、ルナベアーは下敷きになった。

ルナベアーは抜け出そうとジタバタするが、残念ながら抜け出すことはできなかった。

暴れる力は少しずつ弱くなっていき、しばらくすると全く動かなくなった。

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