洞窟、平伏する
最終回です!
「え?え?どういう事?僕。理解できないんだけど」
ヘシオスは理解が追いつかず、頭を抱える。
そこに、ポンッと手が置かれた。
ヘシオスが振り向くと、優しい笑みを浮かべたレーカルが。
そのレーカルは、ヘシオスの視線を受けて、笑みをより深くし、
「落ち着いてください。簡単な話ですよ。余が、教皇と言うだけですから」
落ち着けとは言うモノの、どこか楽しそうにレーカルは言う。
「あぁ~。なるほど。レーカルさんが教皇だったんですねぇ~。へぇ~。びっくりです。……って、え、ええええぇぇぇぇぇ!!!!??????」
レーカルの言葉で納得しそうになったが、意味を理解して絶叫した。
この状況を例えるとするならば、今まで数件酒屋をまわって友人になった人物が、新しい総理大臣だった感じである。
絶叫しないわけがない状況だ。
「い、今まですみませんでしたぁぁ!!まさか、レーカル様が教皇様であるとはつゆ知らず、無礼な口利きをしてしまったこと、誠にもうわけなく思っております!!どうか、どうかお許しをぉぉ!!!」
ヘシオスは即座に今までの無礼を謝った。
謝り方は、勿論土下座である。
全身をできるだけ地面に近くし、額を全力で地面にぶつける。
これぞ、正しい土下座の姿勢だ。
「はははっ。余が隠していたわけですからねぇ。勿論許しますよ。条件付きで」
レーカルと 、それを見ていた勇者の少年は、そろって黒い笑みを浮かべた。
ヘシオスは、何か良くない予感がするが、訊いてみるしか選択肢はなかった。
「えぇっと。その条件というのは?」
「勿論、余たちに協力することですよ」
「あっ。はい。分かりました」
レーカルの条件に、ヘシオスは感謝しながら了承する。
レーカルたちに協力すると言って、洞窟であるヘシオスと、人間であるレーカルの寿命は大きく違う。
永遠に何かをしろ。
とは言わず、自分に協力して欲しいという辺り、レーカルの優しさがにじみ出ているのだった。
と、ヘシオスは思ったのだが、
「因みに、この教皇様は転生魔法が使えるから、ほとんど永遠に協力させられることになると思いますよ」
という勇者の少年の言葉に、ヘシオスは落胆した。
「ヘシオスさん。落ち込んでいる暇はありませんよ。余たちの戦いはこれからなんですから」
「そうですよ。まずは、洞窟内にいるアキラさんを助けに行かないと」
その言葉に、ヘシオスの動きが止まる。
アキラ。
それは、洞窟内にいる勇者の名前であった。
すっかり勇者を監禁していることを忘れていたのである。
「うわぁ。問題が山積みだよ!」
そういうヘシオスの顔は、どこか明るい。
ここから、人知れず洞窟が、世界で暗躍していくのだった。
ヘシオスの戦いは、これからだ!
ここまでのご愛読ありがとうございました。
俺たちの戦いはこれからだENDにさせて頂きました。
これから先を書こうとすると、数年はかかると思うので、ここまでで終わらせて頂きたいと思います。
洞窟とレーカル(教皇)の今後が少しだけ分かる作品として、
水溜りRTA~乾いたら即死な転生~
があります。
ただし、少し前の作品になるので、読みづらさがアルかも知れません。
現在は
悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
に力を入れているので、そちらもお時間があれば、よろしくお願い致します。
それでは、またどこかで。




