洞窟、再会する
感動(笑)の再会。
「ご、ごめん!僕が間違ってた!!どうやって生き返ったのかは分からないけど、君が望むなら、この命を」
ヘシオスは全力で土下座した。
その姿を見て、勇者の少年は苦笑いしていた。
まさか、土下座をされるとは思っていなかったのだ。
勇者は嫌みを強く言いすぎたかと後悔しつつ、
「だ、大丈夫ですよ。命なんて取りません。ついでに言えば、ヘシオスさんが殺した僕は、シッカリと死んでいますよ」
勇者は、少し慌てたような声で言う。
ヘシオスは勇者の言葉を聞き、少し首をかしげながらも顔を上げた。
そして、好奇心には勝てずに、早速気になったことを質問する。
「僕が殺した君が死んだって、どういうこと?なら、なんで君がここに居るの?」
本当に死んだなら、死人がなんでここに居るんだよ!という、質問である。
「ヘシオスさんが殺したのが、僕の分身だからですよ。ヘシオスさんが殺したのは、僕が情報収集用に送り出した偽物だったんです」
勇者の少年は、なんてこと無いような顔で言う。
が、ヘシオスにとっては驚きの詰まった言葉であった。
ヘシオスは目をカッ!と見開き、
「ちょっとその方法を教えて!研究したい!!」
好奇心むき出しの言葉を鳴った。
これには、勇者の少年もレーカルも白い目を向けてている。
だが、スイッチの入ってしまったヘシオスはそんなことを気にしない。
らんらんと目を光らせて勇者の少年を見つめている。
「こ、この方法は勇者のスキルが必要なので、ヘシオスさんには使えませんよ」
落ち着かせるように勇者の少年が言うと、途端にヘシオスの顔がショボンと落ち込んだ。
一喜一憂するヘシオスに、レーカルたちは苦笑い。
そして、勇者の少年は何かを思い出したように、顔をレーカルに向ける。
しばらくレーカルと見つめ合った後、
「教皇様は、各地の領主に顔見せをしているのかな?」
「は?」
勇者の少年の言葉に、ヘシオスは首をかしげる。
教皇。
それは、人間たちをまとめる最高権力者。
人間たちの頂点に君臨するような存在なのだ。
「え?教皇様って、どういうこと?」
ヘシオスは、教皇という言葉がなぜこんなところで出てきたのか分からず、頭をひねるばかり。
「あれぇ?教皇様は、ヘシオスさんに正体を告げていないのかな?」
「………そうですね。良いところで正体を告げて、もっと脅かせたかったんですが」
勇者の少年お言葉に、レーカルが肩をすくめて応えた。
それはまるで、レーカルが教皇であるかのようで、
「え?レーカルさんが、教皇様!?え?え?どういうこと?」
ヘシオスの頭の中は大混乱に陥った。




