洞窟、全ては毒で倒せる
アニメ、最高!
「本当にこの毒、強いよねぇ。もしかしたら、魔王も勇者もこの毒だけで倒せるかも知れないな」
ヘシオスは呟きながら、よたよたと立ち上がる。
その今にも死にそうなヘシオスが向かうのは、血を吐き出し続ける魔族。
ヘシオスが剣に塗っておいた毒が、ようやく効果を発揮したのだ。
ヘシオスは、魔族の前で剣を振り上げる、
ガッ!ガッ!ガシュッ!!
上がらない腕を無理矢理上げ、重力に任せて何度も振り下ろす。
辺りに肉片が飛び散り、血の池ができあがる。
「これで、終わり、かな」
ヘシオスは意識がもうろうとする中、最後に倒れ込むようにして体ごと魔族に覆い被さった。
下にあるモノを押しつぶす感覚と共に、ヘシオスの意識は闇へと落ちていった。
意識が落ちる直前に見たモノは、ゆっくりと近づいてくる倒しかけのゾンビの姿だった。
「、、さん」
ヘシオスの耳に穏やかな声が聞こえる。
「……うぁ」
ヘシオスはそんな声に眉をピクリと動かして反応し、うっすらとまぶたを開く。
「ヘシオスさん!大丈夫ですか!?」
今度ははっきりと言葉が聞こえた。
ヘシオスは驚きと同時に、目を見開いた。
その目に映るのは、心配そうな顔でヘシオスをのぞき込むレーカルの顔が。
ヘシオスはレーカルを認識すると、すぐに辺りを見回す。
そこは、白い部屋で、見覚えのない場所だった。
「こ、ここは?」
「ここは、治療室ですよ。ヘシオスさん、かなり重傷を折っていたので、こちらに連れてきました」
ヘシオスの疑問に、レーカルが優しく答える。
ヘシオスが寝ていた場所は、魔族から襲撃を受けていた町の治療室である。
魔族の戦いによって倒れていたヘシオスは、たまたま町を戻ってきたに見つかって拾われたのだった。
その話を聞いたヘシオスは、お礼を言いに行こうと地面に脚をついたところで、
「あれ?レーカルさん。足が」
ヘシオスは、レーカルの足を見てあることに気づく。
「あっ。気づかれましたか?そうなんですよ。実は、目的の人に会いまして、足を治して貰ったんです」
そういうレーカルの足は、確かに完全に回復されていた。
ヘシオスは、レーカルの足を治した人物にも会いたいと思う居ながら立ち上がる。
そして、治療室から出ようとしたところで、ヘシオスより身長の低い少年とぶつかった。
ヘシオスが謝ろうと少年の方へ振り返り、
「あっ。ごめん、、ね……・・勇者!?」
ヘシオスは驚きで目を見開く。
ぶつかった方の少年はイタズラが成功した子供のようにニヤリと笑い、
「お久しぶりです。ヘシオスさん。この間は、僕のことを殺してくれてありがとうございました」
性格の悪さがにじみ出るような嫌みを放った。




