洞窟、生け贄と話す
質問。
ヒロインは背が高い方がいいですか?低い方がいいですか?
「グスッ!グスッ!ひっきゅ!ヒックッ!」
「お、落ち着いて。ね?」
「ね?」
再構成が終わってから30分ほどたったが、少女はまだ泣き止まない。
ヘシオスもなだめようとはするが、泣かせる原因を作ったのが自分なので、良い言葉がなかなか出て来なかった。
気持ち的には、ヘシオスも泣きたいくらいであった。
・・・。
さらに1時間後。
「あ、あの」
「ん?なにか「あっ!こっち向かないでください!」
「あ、ああ。ごめん」
やっと少女が口を開いた。
ヘシオスは少女に背を向けた状態で座っている。
目の前には4つの画面。
なだめることもできず、少女の方を見ることもできず、待つことしかできなかったので暇すぎて、30分間くらいはゴブリンたちの観察をしていたのである。
「ここ、どこですか?」
「ここ?」
「ここはね、ここは、、、」
少女が質問を口にする。
ヘシオスは答えようと1度口を開いたが、すぐに閉じた。
ヘシオスにも、ここがどこかという明確な答えを持っていないのである。
「ここがどこかという明確な答えは僕にもわからない」
「分かっていることとしては、とりあえず、ここでは洞窟の様子を見ることができるってことくらいかな」
「は?どういうことですか?」
ヘシオスの分かることを少女に言った。
しかし、当たり前ではあるが少女には伝わらなかった。
少女は理解ができないという風に聞き返す。
ヘシオスは口で説明しても伝わらないと思い、証拠を見せる事にした。
「これを見た方が早いかな」
「はい。これを見て」
「、、ううん?これは?」
ヘシオスは画面の1つを少女に渡す。
少女はしばらく画面をじっと見つめていた。
しばらくして、ガバッ!と顔を上げて、
「これ!私がいた洞窟じゃないですか!?」
「何ですかこれ!あそこに観察用の魔道具が仕込まれていたんですか!?」
「、、、でも、魔力の反応なんて」
「僕にも分からないよ。僕も起きたらここにいたんだから」
「えっ!あなたもなんですか!?」
少女にヘシオスも知らないことを伝えた。。
すると、少女はヘシオスの発言に食いついた。
どうやら、自分と同じ境遇の仲間だと思ったらしい。
「あっ。そうだ!」
「ごめんなさい。名乗るのを忘れてました」
「私、サフーって言います。学生です!」
「あなたは?」
少女が自己紹介を始めた。
少女の名前はサフーというらしい。
ヘシオスも求められたので自己紹介をした。
「僕はヘシオス」
「E級の冒険者だったんだけど、、」
「クエストの途中で連れてこられた。と?」
「そういう事」
サフーはヘシオスがこのあたりにクエストで来ていたと誤解しているようだが、ヘシオスは訂正する気も起きなかった。
そのため、少し誤解が生じた状態で話が進む。
「でも?このあたりでは見たことない顔ですね」
「そうだね。来たばかりだから」
嘘はついていない。
確かにこの洞窟には来たばかりである。
まあ、洞窟の近くの場所に入ったことがないのだが。
・・・。
しばらく2人が話していると、
《場所状態『研究所:ランクE』が確認されました》
《特典として場所特性『知性上昇:ランクE』を獲得しました》




