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毒を減らして

新型コロナワクチン接種顛末記

作者: 黒野千年

楽天ブログで書いたことのそっくり転載でしたが、射った翌日、翌々日の様子を若干追記しました。


ちなみに射たれたワクチンはファイザー社製でした。

 今週の頭(2021年5月30日)、ちょいとした縁の積み重ねのおかげで、働いてるところのボスから、「近所の提携してるクリニックで、新型コロナのワクチン接種にキャンセルが出たら、うちの社員にいくつか接種していいよ〜って話が来てる。お前、3番めの枠な」と言われていました。


 ボス、ボスの補佐、基礎疾患(糖尿病)持ちで近々にシフトが楽で副反応が出ても面倒が少なく職場内では年寄りな俺、あとムニャムニャという感じで優先順位を決めたらしい。高齢者関係のビジネスをしている会社で、問診票で高齢者施設の職員と分類可能な職員にお鉢が回るという案配です。


 他にも商売上の関係者や医療機関に話を聞くと、やっぱりキャンセルは出るもので、自分とこの医師やナース、技師、事務員にも射ちきっちゃうと、キャンセルで浮いた分の処置に困るクリニックはあるみたい。縁の深い関係の各所に「オタクで射っても構わない人がいたら射ってもいいよ」と声掛けするパターンはもはや珍しくないそうです。


 で、うちに関しては月水に先の2人が射ち、昨日(6月4日)の午後の一時ひととき、俺と俺の次の順番になってたやつに「クリニックに行ってこい」との指令が入った次第。


 まあ、人生投げてかかっているので新型コロナや副反応が怖いということもない。ワクチン陰謀論に走るやつは、政治的なバイアスのかかった大馬鹿者ばかりだと笑い飛ばしているので、まったく断る理由はない。何より、好奇心が勝っていた。問診票を書き上げると、横殴りの雨のなかクリニックまで歩いたわけです。


 会社の名前を受け付けで話すと、まず処置室みたいなところに通されて、ナースが保険証と問診票をチェックするかたわら、改めて体温測定。無事、平熱。問診票に糖尿病ある旨書いていたので、どんな薬飲んでるか問われたけど、特段問題ない模様で数分放置。予定の高齢者に接種して、その余った分のワクチンが収まったであろう注射器が持ってこられました。


 で、ナースが来て射つ。注射器の先端が腕の方に消えていくのを見てましたよw


「ちょっとチクッとしますよ〜」との声掛け。「筋肉注射は痛いもの」という先入観があるようですが、左の二の腕の肩寄りの高さのところに言葉通りにチクっとするというだけ。まったく無問題で数瞬程度で終わり。違和感らしい違和感さえなく、「あー、腕の中に何か入っている感じはあるな」というくらい。


 待機時間を潰すかのように、注意事項をいくつか聞くことになりました。「問題が出なければ、今日はまったく普通に過ごしてもらって構わない」「頭痛や腕の痛み出るかもしれないけど、我慢できない酷い痛みなら市販の鎮静剤その他でいいし、何か処方された鎮痛剤があればそれを服用してもよい。お勧めはカロナール」「脇とかに腫れが出る場合もあるが、普通に湿布薬で効く」「37度以上の熱が出るようなら安静にする」「高熱が続くようなら、もちろん受診する」「風呂はオッケー。ただ射った場所をゴシゴシ激しくこするような洗い方はしないように」など。


 1回目の摂取をしたと言う証明書みたいな紙を渡されたので署名。クリニックの印判が押され、どこの会社のワクチンを射ったかの記載があるQRコード付きのラベルが貼られ、改めて手渡される。2回目の際に持って来いとのこと。3週間後の午後にでも来いや〜、2回めの接種じゃーと確認し、あと数分待ったら、タイマーのアラーム音。特に変調ないことを再確認され、それでもう無罪放免です。まったく無駄がない。


 年食ったおっさんは何かにつけ鈍感なんでしょうね。社に戻ってきて2時間、普通に仕事。定時で帰るよ〜と嘯いていたけど、30分残業しました。ダルいか?と問われれば、ダルいような気もするけど、普通に仕事疲れと区別はつかない感じ。


 帰っても特段に異常はなく、風呂入って、飯食って、うだうだ過ごしてうたた寝しかかったので、大人しく一眠りすることにして21時半に寝てしまいました。


 そして、夜中。不意に寒気がして、目が覚める。何だ。腕の中に何かいる。重い。ドクンと何かが波打つような感覚。すると悲鳴さえ挙げられないほどの、骨に突き刺さるような、鈍い、名状しがたい強烈な痛み。その痛みが肩から背中へ。そして、背骨に"それ"は入ってきて、脊髄を這い登り、俺の脳髄に……見たことのない色彩の光が閉じられた瞼の裏に明滅し……おお、あれは……あれは……「従え」という声が聞こえ………………あたまがはれつ


という、クトゥルフ神話の手記的なことが起こることもないわけでしてw 集積回路に頭を乗っ取られたという気もしないww


 実際、痛みで目が覚めたわけでもなく、このところ、早い時間に寝て夜中に目が覚めるという生活サイクルにハマっているというだけですね。


 ただ、よくありがちだという腕の痛みと重さはあります。腕を上にあげようとすると、手先が肩の高さに達する前に抵抗感がある。特に肩より上にあげようとすると、注射した場所の腕の中に痛みが生じる。でも、鋭くはない。鈍い痛み。


 数年前に五十肩をやらかしましたが、その時の感覚に近い。けど、大分ゆるい。肩関節の可動域が腕の中の痛みのある場所に癒着して筋肉が動きづらくなっているというのかな。いわゆる拘縮が起きてる感覚。無理して腕をあげようとすると、突っ張る感覚と痛みが強くなる。


 しかし、五十肩の時より拘縮感も痛みもずっとゆるいため、頭に腕を添わせてバンザイすることができる。不快だから進んでやりたくはないって感じですがね。


 因みに左肩の五十肩は発症後1年でほぼ克服していますが、当初は常時関節技を掛けられていたような痛みと拘縮があった。まったく腕が上がらず、背中も掻けない、腰にも手をやれないという有様でしたね。それに比べれば、屁でもない。


 首が凝っている気もするけど、日常感じている首こりより強いという気もしない。腫れその他もない。


 起き上がり、お茶を入れましたが、フラつきも、ダルさも、頭痛も、その他の不快な症状もない。


 この分だと、ほとんど何もなく週末を過ごせそうですね。


 ということで、俺に関しては特段の変調なく来ています。


 アンチワクチンの皆さん、ざんね~ん(ギター侍風


【追記】

 発熱等は一切ないまま、昨日の午前中は糖尿病関係の受診(家の近くのかかりつけのクリニック)


 医師による血圧、脈拍、体温のバイタルデータは通常のまま(もともと低血圧だけど、それも低血圧のまま)。聴診器での呼吸や心音チェックにも異常ない。関係ないと思っていたけど、血糖値も平常運転(薬のお陰で常人並みの血糖値)。


 実は……とコロナワクチンを接種したことを明かし、腕の痛みはある旨伝える。四方山話的に今の状態についての質疑応答などやり取りし、最後に普通の病気の発熱じゃないから、熱出たら解熱鎮痛剤使いなよ、と助言頂いて受診終了。


 土曜日(6月5日)一日大人しくして、本日(6日)起床して、ほとんどすっかり腕の痛みが消えていること確認。微かに挙手した際に二の腕に突っ張る感じがするのみ。


 体温、血圧異常なし。ほかに体調変化なし。


 副反応らしい副反応はないまま、問題なく終了ということですね。

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