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After story

ちゃんと終わりまで書いてなかったので、最後だけ少し付け足しました。

もし未だに読んでくださる御方いれば、よろしくお願い致します。

 取り繕っていない素直な言葉は、いつもの日常の中でしか生まれない。

 どれだけムードやシチュエーションを良くしても、それは結局、作られた言葉に他ならない。

 人の心の中にすっと入ってくるような自然な言葉は日常生活の中に息づいているのだろう。

 ピリリリリリリ。

 目覚まし時計が鳴る。

 皆さん、世界、この世の有象無象、おはよう。どうも僕は25歳の小森貴志だ。

 いきなり8年後なんてびっくりしたか?幸せな日々なんて、あっという間に過ぎ去るものさ。

 僕は今、普通にサラリーマンとして働いて、普通に生きている。

 1つ他の人と違うところを述べるとするなら、とてつもなくかわいい彼女と同棲してるってとこかな?

 僕はこの世界で一番幸せな自信がある!!

 今日も普通に起きて、会社に行って、帰ってきて寝るというなんてことない1日だが、彼女がいることで今日という日が輝いてみえる。

 起きたら彼女がいる。一緒にご飯を食べられる。帰ったら彼女がいる。お風呂に入り、一緒に寝ることができる。

 そんな日常が僕は大好きだ。そんな日常を僕は愛している。幸せだと思う。

 僕はベッドから起き上がり、寝室から出て、リビングに行くと、朝食の良い香りが匂ってきた。今日の朝ごはんも絶対美味しいだろうなぁ。

 「貴志、おはよ!」

 そんなことを考えていると、キッチンに居た彼女から声をかけられた。

 彼女の名前は、姫川沙耶。高校生の時からずっと付き合っている最高の彼女だ。

 「沙耶、おはよう。」

 僕はあいさつを返しながら、視線を沙耶の方へと向ける。

 目が合うと、沙耶はニコッと笑って、また朝ごはんの準備を始めた。

 沙耶は今日もかわいい。本当に僕は幸せ者だ。こんなに最高な彼女がいるのだから。沙耶といると日常が輝いて見える。沙耶といると毎日が楽しい。沙耶といると本当に幸せだ。

 嗚呼、幸せだなぁ〜。

 「ちょっと貴志!どうしたの?ぼ〜っとあたしのことずっと見つめてるけど!?」

 沙耶が少し笑いながら聞いてきた。僕はずっと見つめてしまっていたようだ。

 幸せを感じすぎたな。

 「ごめんごめん。」

 僕はリビングにあるイスに座ろうとした。

 しかし、ふと、沙耶に言いたいことができた。

 この日常の幸せを感じたからかもしれない。

 これを言うには状況が違うかもしれない。

 でも僕はこの日常に幸せを感じて、日常の中で言いたいと思った。

 僕は今ここで沙耶に言いたい。

 「沙耶、僕と結婚してください。」

 カランッ。沙耶がおたまを落とした。

 「え?え?え〜?今?え?ほんとに??」

 「うん、急にだけど、今、言いたくなったんだ。もう一度言うね。沙耶、僕と結婚してください。絶対幸せにするから。」

 「ほ、ほんとだった!え、あ、うん、はい、こちらこそ、よろしくお願いします。」

 「や、や、やったーーーー!!!!沙耶と結婚だーーーー!!!!」

 「ちょっと貴志!!ほんとにいきなりすぎ!!ものすごくびっくりしたから!!ほんとにいつプロポーズしてるの!?」

 「いや〜、沙耶見てたら言いたくなっちゃって!」

 「もうほんとに貴志は!いつもあたしを驚かせるんだから!!」

 「それはお互い様でしょ」

 僕たちは笑い合った。すると沙耶がキッチンから出て、僕に抱きついてきた。そして、僕も抱きしめ返す。

 「沙耶、これからもずっとよろしくね!」

 「うん!ずっとずっとよろしく!!」

 

 小森貴志と姫川沙耶の幸せな日常は、まだまだ始まったばかりである。


読んでくださってありがとうございました。

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