トキノズレ
あの死闘から一週間
傷はとうに癒え、日常が戻った
しかし
「目々娘ー見てくれよ」
那岐は私に目覚まし時計を見せつける
「なによ、18時半がなんかあったの?」
「いや、なんかにしては外が暗いなと思っただけ」
確かにここ三日くらい陽が沈むのがはやい
「だからどうしたのよ、時計がずれてんじゃないの?」
「んー...私ら鬼はこういう時間感覚は鋭いはずなんだけどな」
「鈍ったのよ、きっと」
那岐は首をかしげる
「これは悪魔の陰謀です!」
そう大声で叫びながら家のふすまを開いたのは麗々だった
「何で居んのよ」
「なかまじゃないですか!私と目々娘さんと勇利さんで霊妖鬼同盟!」
そんな同盟組んだ覚えはない
「いい、だいたいの事は奇跡なの、これは奇跡的に日暮れがはやいだけ」
「今原目々娘さん」
そんな声のほうを振り向くと
「刹鬼さま!?どうして」
那岐はおどろいた様子で敬礼した
「なおりなさい、那岐さん....この事態に気づいていますよね」
刹鬼は私を指差す
「知らないわよ」
「....本当に知らないならば刹鬼は貴方を過大評価していたのかも知れませんね...今原八千代様の妹であろうものが」
「はぁ、気づいてるわよ」
麗々は首をかしげる
「地獄の扉が開かれた、それよね」
「でも!地獄は季奈様が!」
「季奈の仕業で間違いないでしょう」
麗々は反論しようとしたが、唇をかんだ
「恐らく神奈の敗北の尻拭いでしょう」
「季奈様はそんなことしません!」
「信じることは簡単です、ですが裏切らなければ成長できません」
麗々は黙る
「じゃあ地獄に行けと」
「そうです、貴方と那岐にお願い...」
「私が行きます!」
麗々が手をあげた
「私が居れば地獄への侵入は楽でしょう」
「ですが地獄への扉は二人までしか」
「じゃあ那岐と麗々で決まりね」
「てことで私と目々娘さんで行きます!」
麗々が無視しやがった
「どうして!私も戦いたい!」
那岐は駄々をこねる
「那岐、貴方では力不足である事は分かってますよね?」
刹鬼は無慈悲に告げる
「今原目々娘が最適の人材であること、分かってますよね?」
「....はい、刹鬼様」
「ともかく、刹鬼はちょっぴり貴方を信頼してます、今原目々娘」
「ん...あーもう仕方がないわね、行くわよ麗々」
「行きましょう!目々娘さん!」
私は家を飛び出た
「....私ずっといたよ」
「レピスン....」




