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春夏秋冬  作者: 水白イリヤ
16/22

炎と氷、刀と薬

少し走り、私たちは霊武神社の階段まで着いた

「階段か...」

「階段くらいでへこたれるな」

「誰だ!」

勇利はメスを構えた

しかし私は構えない、何故ならその声を聞く事を望んでいたからだ

「武神...」

「ふっ...誰だそれ、知らねえな」

私たちが見つめる木々の間から一人の女性が現れた

「ひさしぶりだな目々娘」

「生きてたのね、しぶとい奴だわ本当に」

喜びを隠して振る舞う、武神も喜びを隠している

「早くも好戦状態ですか」

「ほぅ、生きてたか」

「私も焔も直ぐにへこたれるほど脆く出来上がって無いですよ、勇利さん」

焔、きっとこの武神の名だろう

「で、何よ私たちは忙しいわよ」

「そうだ、感動の再会は後でも良いだろう」

「それで済めば私としても喜ばしい事なんですがね」

「私はヤル気だぜ!全力でもう一度やれると思うとラッキーだ!」

「はぁ...随分達者な言葉使いになったわね」

私と焔は刀を構えた

「気になることもあるし、俺もやろう」

「...やはり感付いていましたか」

私は焔に切りかかったが全く同じタイミングで焔もこちらに切りかかった

その刀のぶつかりは火花を生んだ

そして次の一撃を狙う焔に勇利のメスが飛来する

「甘い」

氷華はメスに水を飛ばし、メスを凍らせた

「うおらぁっ!」

焔の全力の一撃を私はかわしたしかし

「いきましょう!」

「おうっ!」

焔がしゃがみ、焔を台にして氷華の膝が飛んできた

その膝は私の顔面に命中した

「ばはっ!」

私は後ろによろめいた

「大隙ありっ!」

走る焔が氷華を越えた瞬間

「危ない!」

「えっ?」

液体が焔に向かって飛来し、それを氷華が焔に命中する直前に凍らせた

「隙だらけだっ!」

「危ないっ!」

私が焔に切りかかったがそれを庇った氷華に命中した

「ぐっ...」

「氷華っ!」

肩から斜めに切られた氷華は地面に片膝を着いた

「まて」

その瞬間、勇利が制止した

「その血...どうして人間になっている?」

「っ...」

氷華はその問いに黙ってしまった

「氷霊であったお前がなぜ...まぁ聞くまでも無いが」

「そうだ...私は神に魂を売った」

「おかしいと思った、三尾地様がこの事案に関わろうとしなかったのはお前らに会いたく無かったからか」

「ふっ...全てお見通しですか」

「ごめん、とりあえず話がわからん」

私は純粋な疑問を投げ掛ける

「そうだな、簡単に言えば『転生』することで種族が変わるんだ、それをこいつらは三尾地様にやってもらった訳だな」

「でもどうして会いたがらないのよ」

「普通に禁忌とされてるからだ、関わり過ぎると特定されてこいつらが全神に消される」

だからあの日は家に泊まったのか

「はぁ...はぁ...そして私の能力『全く同じこと』をする能力で焔にもやった訳だ」

なんだそのふざけた能力は

「なるほど、ありがとう教えてくれて」

「すまないが焔...この戦いはまた後でだ...」

焔は氷華に寄り添った

「こんな様子ではもう戦えないしな、次は本気でやるぞ!」

「ああ」

氷華は焔に笑いかけた

「どうすんの?行くの?」

私は氷華と焔に聞いた

「どうだか、正直俺たち二人で勝てるかは微妙なライン」

「焔、行ってくれるか..」

「んいや、氷華が行かねえなら私も行かないかな」

「は?私らが負けそうって言ってるのよ」

「いや目々娘、お前は自己評価が低すぎる」

焔は自分の腕をもいだ

「焔っ!」

「大丈夫だ、私の体は炎で出来ている、一年すれば治る」

焔は私に腕を渡した

その瞬間腕は炎に変わり私の体を包んだ

「次の戦いは1年1ヶ月後だ!」

「生きてればの話ね、お互いに」

炎は私の体に馴染み、力が増したような気がする

「行くぞ目々娘、気付いているかも知れないが」

「神霊の量が倍増してますね....」

数十億の神霊が蔓延している

油断している暇はない

「行くぞ勇利!」

私たちは階段をかけ上がった

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