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竜の刻印 ~異世界武芸帖~  作者: ペリドン
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第1章 第40話 コーカス村攻防戦 第2幕 アストラル界の謎

 

 アギトは家に着くと皆に声をかけた。


 「皆、お早う! 心配かけてすまなかった」


 リリーナ達が駆け付けてくる。


 「兄様、もう大丈夫なんですか?」


 「あぁ、バディのおかけで、だいぶ良くなった。まだ少しふらつくがな」


 照れるバディ。そんなバディを見つめるミア。クレアが声をかけてくる。


 「流石アギト君ね! あれ程血を抜いたのに、もう動けるなんて」


 「あぁ。それより色々話さないといけない事があるんだが、その前に朝食をとりたい。ジーナさんすぐに食べたいけど、用意できるか?」


 「えぇ、すぐに出来るわ。でも食欲が戻ってよかったわ」


 「昨日多くの血をコイツに吸わせたから血が足りないんだ。だから、無理にでも食べないと。肉と野菜を山盛り持って来てくれ」


 アギトは国切丸を見ながらコイツ呼ばわりする。


 「分かったわ、任せておいて」


 「すまない。話は食事の後だ」


 少しするとテーブルの上には、山盛りの料理がところ狭しと並んでいた。


 驚くアギト。

 流石にこの量は多い。俺はフードファイターか!?

 そんな事を思いつつ全てを完食する。流石に食べ過ぎて動けないが、2㍑近く血を抜いたから、これでも少ないかも知れない。


 そこにユアンが入って来た。


 「アニさん、もう大丈夫なんですか?」


 「あぁ、何とかな。それより昨日はユアンに助けられたな、ありがとう」


 「そんなにかしこまらないで下さい。自分も村に戻って来るタイミングを計ってたんです」


 「いや、本当に助かった。ありがとう」


 照れるユアン。そして、アギトは昨日見たアストラル界の話をした。


 「昨日、俺が気を失った時、アストラル界に導かれた。まあ意識だけなんだが。そこで炎に包まれた男と水で覆われた女に会った」


 リリーナとジーナが話に入って来る。


 「兄様、私も見ました」


 「私も見たわよ、アギト君」


 「確か2人共胸の刻印が光ってたな。リリーは紅くジーナさんは蒼く」


 「見えたんですか、胸の刻印が?」


 「あぁ、2人とも服の隙間から少し」


 2人共胸を隠し、アギトを見つめる。


 「あ、あんな状態で覗いてたんですか?」


 「本当にタマタマ見えたんだ、ぐ、偶然」


 「見えたんなら、仕方ないわね。でもジックリ見たいなら後で言ってねアギト君。全部見せてあ……」


 ジーナをにらむクレア。


 「ジーナ、アナタ母親の私がいる前でよくそんな事が言えるわね!」


 「うっ!」


 場が少しなごむ。


 「悪いが時間が惜しい。話を元に戻す」


 反省するリリーナ、ジーナ、クレア。


 「2人共何か違和感はあったか?」


 「ありません、でも何か自分の身体を通り抜けた感じでした」

 

 「私も何か身体を突き抜けた感じがしたわ。その後アル君とアギト君が現れ、あの2人と話をしていたのが見えたわ」


 「私もジーナさんと同じです。アル兄様に話かけようとしたんですが、見てるだけで話には参加できませんでした」


 「では話の内容は聞こえたか?」


 「はい」


 「えぇ」


 「2人はあの男女をどう思う?」


 「分かりません」


 「私も分からないわ。でも、何か神秘的なモノを感じたわ」




 アギトは腕を組み考える。


 俺がこの世界に呼び込まれた原因は分かった。あいつ等が俺に何かをさせる為に、この世界に呼び込んだ。そして1000年も生きている女性と会わせる様に仕組んだ。運命という名を借りて。


 その女性の名は多分、ミナギ教国の姫巫女サーラ。そう考えるのが自然だ。そして、彼女にも竜の刻印がある。リリーとジーナはかりそめの刻印とも言っていた。しかも、リリーの背中に記された地図はスタンリー王国に係わるモノではなく、実は俺に関係するモノ。


 それにしても、人が1000年も生きるなど不可能だ。そこに、何か秘密があるはず。だが、今ある情報ではこれが限界だな。それよりも今はこの状況を打破しなければならない。考えを切り替える。


 


 「この件はここまでだ。皆今の話は他言無用、絶対喋ってはダメだ、いいな!」


 クレア、ジーナ。


 「「分かったわ!」」


 ミア、バディ。


 「「分かった!」」


 リリーナ、ユアン。


 「「分かりました!」」


 「では今の敵の様子を確認したい。何か変化あったか?」


 ユアンが返事をする。


 「今朝、見て回ってきましたが、何も変化ありません」


 「そうか。でも、敵は朝食を済ませたら、攻撃を再開してくるはずだ」


 クレアが答える。


 「そうね。ところで今日も予定通りやるのね」


 「あぁ、出来るだけ俺が敵兵を削る。弓矢隊はまだ残っているからな。弓矢隊を殲滅した後、歩兵と騎馬隊を削る。東のダレンさんには手を抜くがな」


 ミアが不安そうな顔でアギトに話しかける。


 「まだ、体調が戻ってないのに」


 「だが、俺の代わりを出来る人間はいない」


 「そうだけど、もう少し休んだ方が……」


 クレアが割り込む。


 「ミアの言う事に賛成ね」


 「しかし」


 「少しでいいから、休みなさい。アナタが倒れたらこの作戦は成功しないわ。休むのも作戦のうちよ」


 「そうだな。でも状況だけは自分の目で確かめたい。これは譲れない!」


 「頑固ね、アギト君! 仕方ない、確認だけならいいわ。でも1人はダメ、誰かと行動して。でないとアナタはすぐ戦いに身を投じるから」


 「分かった。ならユアンにお願いしたい」


 リリーナ達4人の女性は、残念な顔をする。申し訳ない顔をするユアン。


 「アニさん、俺でいいんですか?」


 「あぁ、頼む」


 「分かりました」


 するとユアンは俺に肩を貸してくれた。壁の足場に来ると上り周りを見る。まだ朝食を摂っているな。あと1時間いや、30分後に攻めてくるな。俺は視線をユアンに移し、彼の目を見ながら話しかける。


 「ユアンと知り合って、まだそんなに時間がたってないな」


 「えぇ」


 「でも、お前は信頼できる」


 「何故、そう思うんです?」


 「直感だ。それに目が真っ直ぐで、いい目をしている」


 「そうですか?」


 「あぁ」


 「何か照れますね」


 アギトの視線から目をそらすユアン。


 「そこでユアン、お前に頼みがある」


 「なんです、アニさん?」


 「俺にもしもの事があったら、リリー達の事を頼みたい」


 「ア、アニさん!?」


 「俺も人間だ。疲れもするし、血も流す」


 「アニさん」


 「今回の作戦は前回よりも難易度が高い。敵も必死だから作戦通りにいくとは思えない。だから、もしもの時にユアンという保険を彼女達にかけておきたい」


 「でも、俺はそんなに強くありませんよ」


 「あぁ、分かってる。ミアとかバディの方が強いだろう。だが、全体の状況を把握し、敵の裏をかくのに強さはいらない。必要なのは冷静な判断力だ。ユアンはそれが出来る。昨夜、俺を助けてくれた時、お前は見事にそれをやってのけた」


 「タマタマですよ」


 「謙遜するな、タマタマで出来る事じゃない。それにユアンはクレアさんの役に立つ為に、色々訓練したんだろ?」


 「えぇ、ノエルと2人でやってきました」


 「なら、安心だ。彼女達を頼む!」


 「アニさん」


 「皆大切な女性達だ。だから頼む、ユアン」


 「分かりました、アニさんの大事な女性達を守ります」


 アギトはユアンの手を握り、力を込める。


 「世話をかける」


 今度は外を見ながら、ユアンに明日の作戦を伝えるアギト。内容はフレイザー将軍の偽情報。


 「分かりました、そんなのは簡単です。必ず成功させますよ」


 「頼りにしてる、ユアン」




 一通り敵の状態を観察すると家に戻る。そこで、クレアさんにお願い事をした。


 「クレアさん、預かって欲しいものがある」


 「何?」


 彼は彼女にスマホを差し出した。


 「これは?」


 「以前、見せたスマホだ。これからの戦いには必要ない。それにバッテリーがないから、もうただのゴミだ。だけど、思い出の品なんだ。だから、クレアさんに預かっていて欲しい」


 「……いいわ、預かればいいのね」


 「あぁ、すまない」


 リリーナもクレアに話しかける。


 「クレアさん、私もお願いがあります。これを預かって欲しいんです」


 クレアに大きめの箱を渡すリリーナ。


 「これは?」


 「母様が私の為に仕立ててくれたドレスです」


 「何故、私に?」


 「私が持ってると傷つけてしまいそうで。だから、クレアさんに預かっていて欲しいんです」


 「はぁー、分かったわ。でも、兄妹揃って同じタイミングとはね。血はつながってなくても本当の兄妹みたいね」


 用事を済ませた後、全員揃って寄合所に向かう。そこで警備隊の隊長フィンと会う。


 「クレアさん少しいいか?」


 「何?」


 フィン隊長は大きな箱をクレアに渡す。


 「これは?」


 「今回の作戦ではクレアさんはルード宮殿に向かわれる」


 「えぇ」


 「この箱の中には、家族に宛てた手紙をしたためてあります。これを家族に渡して欲しいんです」


 箱を開けるクレア。


 「この箱には37人分の手紙が入ってます」


 「37人分?」


 「えぇ、残りの13人は明日の作戦決行の時、ダレン少佐の軍の中に紛れ込ませルード宮殿に帰らそうと思っています」


 「何故?」


 「彼等はまだ若く、未来のある若者たちです。勝手に作戦を変えて悪いが、死ぬのは25才以上と決めました。どうかこの気持ちを察して欲しい。そのかわり残った我々は彼等の分も頑張るつもりです」


 「フィン隊長……分かりました。貴方の気持ちを踏みにじる程、私も鬼じゃないわ。いい、アギト君?」


 「当然だ。隊長、無理をお願いしているのは、俺達の方です。貴方達は本当によくやってくれている。申し訳ない」


 アギトは頭を下げる。


 「いや、我々警備隊は人々を守る為に存在している。だからこの任務に付いた時から覚悟は出来ている。だが彼等はまだ若い。彼等にはここでの経験を生かし、後輩達の指導に役立ててもらおうと思っている。


 13人の中には、私達と最後まで任務をまっとうしたいと言う者もいた。だが、生き残るのもまた試練だと彼等には言ってある」


 クレアはフィン隊長に話しかける。


 「良い部下を持ったわね。そして、貴方も素晴らしい隊長だわ」


 「ありがとう、クレアさん」


 話を終えると村長達と作戦の確認をして解散となる。敵が攻めて来たが、アギトは寄合所に残り村長と話をする。



 「予定通りかね?」


 「今の処は。相手もこちらの情報を分析しているはず。その上で動いているなら、今日の攻撃は見せかけだと思う。ただ功を焦ってくる部隊もないとは言えない」


 「なるほどの」


 「俺も打って出る。少しでも敵を減らしておかないと不味いから」


 「アギト殿には随分と助けられた。改めて礼を言う」


 「いえ」


 「アギト殿を見ていると、孫を思い出すの。生きていればアギト殿と同じ歳かの」

  

 「……事故か何か?」


 「病じゃ。今も治療法はないのじゃ」


 「……すまない」


 「いや、かまわん。孫は7年前に亡くなった。ついでに昔の話をしてもかまわんかな?」


 「あぁ」


「この村の設立の話じゃ。この村はアギト殿も知っての通り、リリーナ様の身を守る為に出来た村じゃ。15年前コネリー様から王の隠し子リリーナ様の存在を知らされた。当時からクラーク様とカーシー様の仲は悪く、王は頭を悩ませていた。もしどちらかがリリーナ様の存在を知り、その命を狙ってきた時、逃げ込める場所が必要だと。そこで出来上がったのがこのコーカス村じゃ。じゃから、砦の様な村になっておる」


 「仲が悪いのはクラークとカーシーと言うよりは、その母親か。そして、リリーがどちらかの陣営に加わればパワーバランスが崩れる。それならばむしろ、いないほうがいい」

 

 「そうじゃ。そしてワシは村の設立に反対した。そんな村に人々を連れて行くのは危険すぎるとな。だが王が我らの前に姿を現し頼み込んだのじゃ! だからワシらは仕方なく都を離れこの村に移住したんじゃ。


 あの方は本来王になる人物じゃなかった。なんせ三男坊じゃったからの。しかし、上の王子達が病気や怪我で亡くなり、三男坊のブルーノ様に順番が回ってきた。誰もブルーノ様が王になるとは思ってなかった。勿論、ブルーノ様ご自身もじゃ。

 だから、小さい頃よくブルーノ様にお供して遊んだもんじゃ。その時いつも御側にいた悪ガキは今のコネリー政務大臣とフレイザー将軍じゃ。皆、ブルーノ様とは友達として接しておった。

 

 王はご自身が小さい時に苦労した為、下々の苦労をよく知っておられた。だから多くの者に慕われておった。その王がワシに頭を下げ頼まれたのじゃ。そこまでしてもらっては首を縦に振るしかなかろう。そんな経緯がありこの村の村長をしておる」


 「そうだったのか」


 「だから、この村の者は皆覚悟は出来ておる。ワシらの事は気にせずアギト殿はリリーナ様と共に、この村を脱出して欲しい。それと若い連中は女性達と子供達の護衛として連れて行って欲しい」


 「分かってる。それとリリーの事は任せて欲しい。新しい保険もかけた」


 「保険?」


 アギトはユアンの件を話した。


 「そうか、流石アギト殿じゃ、抜かりないの。だがそれはあくまでも保険じゃ。やはりリリーナ様にはアギト殿が必要じゃ。それは忘れないで欲しい」


 「勿論、分かってる」


 「リリーナ様を、そしてジーナ達も宜しく頼む」


 「俺の全てをかけて彼女達を守る」


 アギトはエリック村長と抱擁した。その腕には力が込められていた。


 「頼む……頼む」



 こうして、2日目の攻防戦を開けるが、初日程の激戦はなくその日を終えた。






     ~アニヤ・バーデン~


 その夜、小悪魔達は村の南側に集結していた。そこには目の紅い女性が訪問していた。小悪魔達は彼女の前で膝まづく。レオナが代表して紅い目の女に話しかける。


 「お待ちしておりました、アニヤ様」


 「村の進捗率しんちょくりつはどうだ?」


 「はっ、今は硬直状態。大きく動くのは明日の夜でございます」


 「どう言う事だ?」


 レオナは今までの出来事を報告し、ダレン少佐の件も報告する。


 「そのダレンは怪しいな」


 「はい、しかし、今は手が出せない状態です」


 「証拠がなくても、でっち上げればいい。そうすれば明確に我々の敵となり、ダレンの軍を殲滅できる。敵か味方なのか分からないのは一番困るからな」


 「なるほど!」


 「だが、今回は敵の思惑に乗ってみるのも面白い」


 「と、言うと?」


 「アギトの息の根を止める。こちらが敵の思惑通りに進んでいるとなれば、アギトも油断しよう。そこが狙い目だ。いくら強くても無敵ではない、攻略法は必ずある」


 「分かりました」


 「それとハンナ」


 「はい」


 「中佐の息子は始末しておいたからな。分かっていようが中佐には言うな」


 「心得ております」


 「それと草を連れて来た。東西南北それぞれ5人振り分ける。大事に使えよ」


 「はっ」


 アニヤは配下の男を振り分けると、村の壁を見つめながら呟く。


 「アギト! 今度こそ、その命もらい受ける」






     ~オークス・マキロイ~


 西の陣地から村を望むオークス。


 「アギトは1人でよくやっているな、敵ながら見事だ。しかし、私も負ける訳にはいかない。ラノフとハンナのために。私は明日の夜リリーナ様を捕獲し、そのままザインに亡命する。そこで新しい生活を、幸せを掴むのだ。そのためにも絶対に負けられぬ……覚悟はいいな、アギト!!」






     ~アギト~

 

 その夜、アギトは再び夜襲をかけるが、敵も警戒しており損害を与えられずに終わる。村に戻るとリリーナがアギトの所に寄って来る。


 「お疲れ様です、兄様。怪我はありませんか?」


 「あぁ、大丈夫だ、心配かけて悪いなリリー。皆は?」


 「皆、寄合所で怪我人の看護をしています」


 「そうか。少し2人で歩かないかリリー?」


 「はい」


 アギトはリリーナを連れて櫓に向かう。家々にはまだ明かりがついていた。今夜は家族で過ごせる最後の夜。静かに夕飯を食べる家。すすり泣く声が聞こえる家。愛を確かめ合う家。色んな音が聞こえる。


 「救いたい、皆を! 助けたい、1人でも多く!」


 「兄様」


 アギトはリリーナの手をとると、彼女の左手に銀のブレスレッドをつけた。


 「これは?」


 「それはリリーが風邪で寝込んでいた時に作ったモノだ。受け取ってくれ」


 マジマジと見るリリーナ。


 「あ、ありがとうございます。これは兄様としてではなく、アギトさんからのプレゼントとして頂いていいんですか?」


 「あぁ、兄ではなくアギトとしてのプレゼントだ」


 彼女は大事そうにブレスレッドを撫でる。裏には『リリーナ』と名が彫り込まれていた。


 「上手く出来たか分からないが」


 「大事にします、アギトさん」


 「よかった」


 アギトは櫓の下に着くとリリーナを連れ上る。オークス中佐のいる西の方角を見ながら、彼女の肩を引き寄せる。


 「女性や子供、そしてリリーを脱出させれば俺の勝ち。逆にリリーを奪われたら中佐の勝ち。いよいよ明日……勝負だ中佐!!」


 「アギトさん」




   


      ~ノエル~


 アギトが新たな決意を固めている頃、ノエルが遂にフレイザー将軍と接触を果たす。ルード宮殿に着く前に将軍に出会った為、驚くノエル。お互いの状況を確認したフレイザーとノエルはコーカス村へと急いだ。フレイザーがノエルに話しかける。


 「疲れているだろノエル。休んでいていいんだぞ」


 「ありがとうございます、将軍。でも、村が心配で休んでなんかいられません!」


 「そうか」


 次にホーマーに話かける。


 「一刻も早く到着せねば、不味い事になるなホーマー」


 「えぇ、急がないと! ですがアギトという青年のおかげで、何とか持ちこたえているみたいですね」


 「そうだな。しかし、これでは馬がもたん。中継地点で馬を替えるぞ」


 「分かりました」


 「それと特務機関の2人は付いて来てるか?」


 「えぇ、最後尾にいます」




 月明かりの下、フレイザー将軍とその配下の者達は、ひたすらコーカス村へと馬を走らせる。そして、ついに運命の日を迎える事となる。




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