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詩集〔心を謳う〕

長詩〔鍵盤歌〕

作者: 文月

〔鍵盤歌〕


音が響いて渡る

美しく奏でる旋律は

いつもの景色を

赤く染めた


羅針盤

狂々廻る

決まった場所など示さない

鍵盤上で

死体が鳴く

音はどこかへ飛び去った


あぁ見慣れた光景

変わらない犯罪

全部全部

僕のアートなんだ

冷たい頬を

撫でるけど 

当たり前だね

動くことはないんだ


盤上の駒達よ

踊り狂いなさい

泣き喚いた所で

ゲーマーは聴く事はない

足掻き抗って

もう遅いと嘆いても

僕の指は止まらない

慟哭だらけの鍵盤歌


鍵盤は

喚き散らす

もう誰にも止められない

響いた声で

届け君へ

希望はとうに消え去った


さぁ今日も変わらない

未知の犯罪者で

これもそれも

僕の意固地なだけ

好きだよと言い

笑うけど

当たり前だね

君は止まってるんだ


白のない鍵盤で

奏で続けなさい

不平不満なんて

神様は聴くはずがない

嘆き失って

もういいよと諦め

僕の指は止まるんだ

間違いだらけの愛の歌


愛したって

どうしようもなくて

殺したのは

愛の裏返し

そんな事

届くはず

ないよな

ないんだ

なかったんだ


美しいはずの鍵盤歌

もう音一つなくなった

何もない無音のなかで

泣いている


僕の鍵盤歌よ 

もう知ってるんだろう

彼女は僕の所為で

居ないんだ



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