エピソード2
目を開けると何処かゲームなどでみたことのあるような祭殿に俺は立っていた。
えっ?......
しかも俺を取り囲むようにフードを被っている怪しい人達が立っているのだ。
「ついに....成功したんですね....」
疲労を感じさせる若い女性の声が後ろから聞こえ、俺は振り替える。
そこには金髪美女が立っていた。容姿は二次元から出てきたような典型的なお姫様である。
俺は状況がまだ飲み込めず、言葉も発せれずにいたが、流石にどこかまずいことになっていることは理解し始めた。
「私はハルバニア王国第二王女のアンリと申します。」
王国?王女?なかなか普段聞かないワードを聞いた気がする。とりあえず、現状を把握しよう。
「私は国府宮智樹と申します。失礼ですが、状況の説明をお願いできますでしょうか?」
「コーノミヤ様、突然このような場所に呼び出して本当に申し訳ございません。」
第二王女はとても申し訳なさそうに謝罪を言い、続ける。
「まず結論から申しますと。私達は貴方をこちらの世界へも召喚致しました。」
召喚!?
いきなりぶっ飛んだワードにまた混乱しそうになるがとりあえず話を全て聞こう
「コーノミヤ様が召喚されたこの世界は貴方様が以前いた世界とは大きく異なる世界でございます」
ってことはまずここは違う世界であり、召喚できるような摩訶不思議なことも起こせる世界なんだな。なんかよくある設定だな。
「まずこの世界は私のいた世界とは異なり、私のいた世界にはない力があり、それを持つ存在がいる。そしてその能力で私を召喚なさったということでよろしいですか?」
「はい、そうでございます」
「では、私を召喚した理由はどの様なもので?」
「そうですね。では、立ち話もなんですので食事をしながらでもよろしいですか?」
まぁ、なんか異様に腹が減っているしこのまま見知らぬ人達に警戒されながら話を続けるよりはマシだな。
「はい、ではお願い致します」
護衛と思われる兵士に挟まれるように王女についていく。
移動する際に周りを見渡してみるとやはり一国の主が住む建物だけあって廊下も含め内装がとても煌びやかである。
だが、時々見かける使用人の顔はどこか陰りがみえる。
王女に連れらて智樹達は食堂にはいり、席につく。
そして、前菜のスープが目の前に置かれ