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NEXTドラッグ

作者: TOMMY
掲載日:2013/05/06

僕はお金に困っていた。

何かうまい商売はないものか。


この頃は何も起こらず退屈なのだ。


僕は研究所で一人新薬の開発に模索していた、ここにある薬品を組み合わせて何か新しい反応が出来ないか調合してみることにした。


薬品の実験台はもちろん僕自信だ。

最初のうちは、どんな調合をしてもうまくいかなかったが、ある日特殊な反応を見せる組み合わせを発見した。


その反応が起きた薬品を恐る恐る飲んでみると途端に目眩がして一瞬気を失った。


目が覚めて霞んだ視界で机の上を眺めると何やら気を失う前と後で机の薬品の配置が違っている気がする。

よくよく見ると、机の上には得体のしれない薬品がたくさんできていた。


僕はもう一度特殊な反応を見せた薬品を恐る恐る飲んでみた。

するとやはり気を失うが、失う前と後で変化が起きている。


どういうことなんだろうか?

僕は不思議に思い、薬を飲んでからの自分の行動をカメラで録画してみることにした。


するとどうしたことか、記憶には全くないが録画した映像にはまるでいつもと同じような振る舞いで、もくもくと薬を作る僕の姿が記憶されていた。


やや、これは大発見だ!

しかしどういう原理なのだろうか?


僕はもう少しこの薬について研究してみることにした。


何度か実験していると、少しトイレに行きたかったと思いながらもその薬を飲んだ時があった。

すると驚いたことに意識が戻ると尿意は無くなりスッキリしていたのだ。


僕は少し理解した。

この薬は次に僕がするであろう行動を意識を失ったままで勝手に実行するようだ。


試しにいろいろと実験してみた。

まずは、薬を飲む前に『部屋を掃除するぞ!』と意気込みながら薬を飲んでみた。

すると部屋は綺麗になっているではないか!


これはすごい。


それに今までの実験の結果から効果時間も割り出せた。

スプーン一杯分飲むことで約5分間効果が続くのであった。


そして次の実験。

今度は自分がやりそうにないことを考えてみた。


とりあえず今まで好きだったが、長い間告白できずにいた女性に告白できるか試した。


『この女性に告白するぞ』と意気込みながらその女性の近くで薬を飲んでみると、気が付いた時には物陰から彼女を見つめているだけだった。


なるほど自分がしないようなことはしないままということか。

これなら人を殺害する心配はないな。


次は体力的な実験だ。


『逆立ちして腕立て伏せするぞ』っと意気込んで薬を飲んでみる。

すると目覚めた時には、腕を捻挫していた。

映像を見てみると、何度も何度もできもしない逆立ちを続けていた。


なるほどできることと、できないことの境界は理解できた。

これは大発明だ。

ノーベル賞も夢じゃない。


この薬があれば、面倒事はすべておさらばだ。


炊事洗濯の類はこの薬を飲めばあっとゆう間にやってくれるし、先生に怒られる時も薬を飲んでおけば、嫌な記憶を残さずにすむ。

仕事だっていつの間にか片付いているだろう。


よし、これを大量に増やして市場に売り出せば大儲けだ。

僕はワクワクが止まらなかった。


まずは材料の購入だ。

う〜む面倒だな・・・

そうかこの薬を飲めば勝手に自分が買ってくるのだったな。僕は薬を飲んだ。


少し気を失った後辺りを見渡すと、そこには大量の薬の材料が買ってきてあった。

これだけあれば100万個は作れるだろう。


よし、実用化に向けて医療カプセルの中に5分間効果が続くように薬を入れることにする。


しかし1つ作ることに多量の集中力を必要としたため、作業は難航した。


う〜む。

・・・そうか、この薬を飲めば集中力も使わず薬が作れて効率がいい。

僕は『薬を作るぞ』っと意気込みこの薬を飲んだ。


5分後目覚めると、僕はバカだと気付いた。

薬を1つ作るために薬を1つ使っていたのだ。


2つ以上作らなければ意味がない。


しかし今の僕では5分で2つは無理だ。

そこで僕は2個の薬を5分で作れるように1カ月間訓練した。

それはもう大変で必死の思いだった。


そしてやっと1カ月を経て『薬を2つ作るぞ』っと思い薬を飲んだ。

すると思惑通り!

目覚めると目の前には、薬が2つ出来ていた。


よ〜し!

僕は大量生産に臨むため『薬を2つ作ったら薬を1つ飲む』と意気込み、これで億万長者だと満面の笑みを浮かべた。


そして意識があるなかで人生で最後の薬を僕はゆっくりと飲み込んだ・・・


ーENDー

これ無限ループするのかなぁ?

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