プロローグ
こんにちは
藍沢光と申します。
現在二次創作の方で、仮面ライダーを書いているのですが、何を血迷ったのか、オリジナル作品を投稿させていただきました。
こちらは
月1くらいで更新しますので、のんびりまったり見ていただけると、ありがたいですね。
駄文ですが、よろしくお願いします!
「『人』の『夢』と書いて、『儚い』と読む?
そんなの嘘だね。
『人』の『夢』ほど、確かなモノはないよ」
最初に言っておくが、これは俺の言葉ではない。
これは俺の友達の言葉である。
俺が思うに、『人』の『夢』は『儚い』ものだ。
例えば、パイロットになりたい。
例えば、お花屋さんになりたい。
例えば、仮面ライダーになりたい。
例えば、お父さんのお嫁さんになりたい。
子供が持つそんな『夢』は、時の流れ、つまりは、成長によって脆くも崩れ去る。
中には、それを叶える奴もいるかもしれない。
だが、大半は挫折する。
無理だ、と。
できるはずがない、と。
俺にも『夢』があった。
だけど……諦めかけている。
今までの十七年の経験を踏まえて、『人』の『夢』は『儚い』。
そう言える。
だが、そいつはそれを否定した。
しかも、言ってのけた。
『儚い』のは、むしろ『現実』の方である、と。
もう一度言うが、これは俺の友達の言葉だ。
……いや。
友達ではないか。
可笑しな可笑しな奴。
『夢』に巣食う一人の『羊』の言葉である。