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元暗殺者、血の匂いがする恋を始めます。  作者: 璃衣奈
第一章 ゆーびきーりげんまん
7/26

元暗殺者、違和感の正体は⬛︎⬛︎⬛︎

少し修正しました!

「では、気をつけて帰ってくださいね。さようなら」


 編入一日目が終わった。


(こんなに楽しいなんて、信じられない! 明日も楽しみだなあ)


 ふんふん鼻歌を歌いながら帰る支度をする。


「ねえ虚! 一緒に帰りましょ!」

「もちろんです!(楽しみにしていたことその三! クラスメイトと下校!)」


 こちらからお願いしたいぐらいだ。ますます気分が上がる。


「あ……皆さんも一緒に帰りますか?」

「あー、俺と千隼は用事があるんだよな」


 申し訳なさそうに燐が言った。千隼もため息を吐く。


「そうなんだよねえ……」

「何するんですか?」

「【Minuitミヌイット】の会議があるんだよ」

(【Minuit】……確か、暴走族だよね。え、入ってるの?)

「暴走族に入ってるんですか?」


 燐はあっさり頷いた。


「ん。女子生徒以外はほとんどみんな入ってるぞ」


 深く聞いてみると、千隼と燐が【Minuit】、縁と朔翔が【Aubeローブ】に入っているらしい。


「明日はうちの総長と【Aube】の副総長が第三体育館でタイマンすんだよ。今日はその作戦会議」

「?総長同士じゃないんんですか?」

「実はさ、うちの総長が誰だかはわかんないんだよなー!」

「えっ」

(トップがわからないまま入ったの!?)


 いや……まあよくあること、なのかな?私も上司の顔も名前も知らなかったし……。

 ちょっと混乱したが、陽毬が「はやくー!」と呼んでいるので早々に話を切り上げることにした。


「そうなんですね……では、また明日」

「おう。またな」

(約束された明日があるのって、気が楽だなあ)


 そんなことを考えながら、さっさと帰路についた。










「じゃあ虚! また明日!」

「はい。また明日」

 陽毬と別れて家に入り、ソファにポスンと座った。


(そういえば、理事長室の香水のこと、結局分からなかったなあ)


 ふと思い出す。あれは、確実に嗅いだことのあるものだった。それも一度ではなく複数回。


「んー……任務先かな? でも、だいたいみんな殺し目的で近づくからないか……」


 どこだっけ。頭が混乱する。


「ああー! わっかんない!」


 頭を抱えてぐしゃっと髪を乱す。

 そのとき、スマホがヴーヴーと音を立てた。

 スマホを開くと、陽毬からメッセージが来ていた。帰り際、「連絡先教えて!」とねだられ、ついつい頷いてしまった結果だ。


(だって可愛いんだもん陽毬)


 可愛いは正義。つまり陽毬は正義。


 〈虚、今度一緒にお出かけしましょ!〉

 〈はい、喜んで〉

「文面がすでに可愛い」


 思わず呟いた。

 メールだけで可愛さが溢れるってなんだ。私をキュン死させる気か。

 はーっと息を吐き出して、背もたれにもたれかかった。


「考えてみれば、こういう年頃の話って、したことないからなあ……前の学校じゃ、勝気な女子とかクールな女子とかばっかりで、みんなおしゃれには興味なかった、し……――」



(___ぁ)

 真逆まさか


 急いでスマホを掴み直して、に電話をかけた。


「あの、突然すみません!聞きたいことがあって――」

『――――』

「……そうですか。ありがとうございます」


 失礼します、と言って電話を切る。

 わかった、かもしれない。

 違和感の正体が。


「……確かめなきゃ」


 裏付けが欲しい。

 素早くスマホを操作する。ラックに電話をかけた。

 通話は、ワンコールが鳴り終わらないうちに繋がった。


「もしも」

『呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンッ! 虚ちゃんの永遠のパートナーにして最高の相棒、ラックくんにご用かな!?』

「……うん。元気そうでよかったよ」


 こんなときだというのに、思わず少し笑ってしまった。

 いつもの口調。いつもの声。いつもの態度。

 “普通”に接してくれることが私にとって嬉しくて仕方がないなんて、知らないんだろうな。

 誰に対しても同じ態度で、明るくて、バカで、優しくて。


(これも、ラックの才能なのかなぁ)


 なんて。

 調子に乗るから、絶対本人には教えてやんないけど。


「ラック、実は――」

『いやあ虚ちゃんからの電話ってレアだからね! テンション上がっちゃった!』

「ああ……うん、そう……でね、私が電話したのは、」

『おおっと言うに及ばないよ! この名探偵ラック様にかかれば、その程度のことすぐに見抜けるのだ! ズバリ、あなたはラックくんの声が聴きたくなったのでしょう!』

「聴けよ人の話」


 思わず低い声が漏れた。


(一瞬でもしんみりしてたのが馬鹿みたいじゃん)


 いや馬鹿だ。もうぜっったい同じようなことにはならん。


『あっははー、ゴメンゴメン! で、どしたの?』

「今朝の()()、どうなった?」

『あーあれねえ……千人以上の情報を調べるのも骨が折れるんだよねー。まあ明日の昼頃には終わると思うよ』


 ハハハと乾いた声を漏らすラックに、死刑宣告(依頼)をする。


「ダメ、朝までに終わらせて」

『はあっ!? 徹夜しても終わるかわかんないんですけど!? 鬼畜!』

「うるさい、なんとかして。あともう一個調べて欲しいのあるから。メールで送っとく」

『鬼ぃぃーーッ! 鬼すぎる!!』

「知らん。じゃあどっちも明日の朝までにね」

『ちょっ―――』


 プツッと音を立てて切れた電話。頑張れラック。骨は拾ってやるよ、きっと。






 そして、朝。

 [全校生徒調査結果]

 [――――調査結果]


「……うそつき」


 ラックからのメールを読んで、私はそう呟いた。

こんにちは!璃衣奈です!

作品タイトルを変えました!

『暗殺者と暴走族と』改め、『元暗殺者、今日も今日とて最強です!』です!

よければ、この小心者の作者に、感想と評価をお願いします!

これからも、本作をよろしくお願いします!

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