元暗殺者、アクアマリンの宝石を、見た
「おらあ!」
加減もせずに思い切り下に鉄パイプを振る大柄な男。
ここで突然の『簡単! 楽ちん! 華麗に鉄パイプを振る男を倒す方法教室』〜!
まず、くるりと回転するような形で鉄パイプをかわします。さらにそのまま回転の勢いを殺さず扇の下の部分を首筋に叩きつける。そうしたら、
「がっ!」
「はい、ひとり」
あっという間に敵は気絶。誰でもできる(であろう)簡単方法! ぜひ試してね!〈良い子は真似しないようにね!! by作者〉
さて、残りは約百人。テンポよくいこう!
「はい、ふたり」
「はい、さんにん」
「はい、ごにん」
「はい、じゅうにん」
「はい、にじゅうにん」
「はい」
「はい」
「はい」……………………………
「はい、ななじゅうきゅうにん」
(うーん、切りがない)
戦闘開始から約十分。
早々に飽きてました。
……いや、最初はちゃんと真面目にやってたんだよ!? ただちょっと人数多すぎてやる気切れて面倒になってきちゃって!!!(開き直り)
……こほん、失礼。
「はい、はちじゅうにん」
「ぐはぁっ!」
バタン。また一人倒れる。
そのとき、背後に気配を感じた。
「クソアマがあ!」
(あ、)
後ろを取られた。
そう思った瞬間、頭に衝撃が走る。
「いっ……たあ……」
ドゴン、と回し蹴りを喰らわせてうめく。
(気が緩みすぎてるな……)
もう暗殺者じゃないからと、常に周囲に向けていた警戒心が緩んでいるようだ。
うーん、なかなか痛い……。
(……あ、れ、なんか、視界が、ゆれ、て…………)
明らかに異変があった。
この程度、平気なはずなのに。
頭が痛い。手足に力が入らない。
(この感じ……貧血……栄養不足! 最近まともに食事をとってなかったから……!)
うそでしょう、と小さくつぶやく。
このままじゃ、意識を失う。
(やばい、戦闘中に倒れるなんてこと、あっちゃいけないのに……)
しかしそんな想いとは裏腹に、身体は段々と倒れていく――。
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…………………
…………
…
『うぅ……ひっく……んぅ……』
だれかが、ないてる。
むししようかとおもったけど、どうしてかきになった。
そのこえのもちぬしをさがして、さくさく、あしをすすめる。
『ふぇ……ひぅ……っ』
だんだん、なきごえがおおきくなる。
『……みつけた』
そのこは、こうえんのはしにあるきのかげに、いた。
『どうしたの?』
『ぁ……』
わたしのこえに、ぱっとかおをあげるおとこのこ。
そのこは、すごくきれいなこだった。
『きれい……』
『……ぇ?』
なににおどろいたのか、めをまるくするそのこ。
ふしぎだったけど、それよりも、きれいなアクアマリンみたいなひとみをじっとみつめる。
ほうせきみたいにきれいなひとみがわたしをみつめかえして――――。
はっと、目が覚めた。
…
…………
…………………
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(わ、やば)
目を開いてまず認識したのは迫る地面。咄嗟に両手を突き出して、前転するような形でくるりと回った。
「はあっ!?」
狂愛の驚く声。私が一瞬気を失ったのに気づいたよう。
それを無視して、さっき見た何かを考える。
でも、何故か思い出せない。
思い出そうとしても、もやがかかったように何もわからなくなる。
唯一記憶にあるのは、アクアマリンのような美しい水色。
(さっきのは一体……)
全くわからない。
でも、不思議なことになんだか元気が出たというか、やる気が出たというか……。
これなら、もう少し動けそうだ(気力的に)。
よし、と気合を入れて、残りの手駒達の片付けにかかった。
「はい、ひゃくにん」
(はあーっ、やっと終わった!)
その一分後、ようやく全ての手駒達を倒し終えた。
気分はテストを終えた直後のそれである。
「なんなんだ……なんなんだよお前!」
そのとき、あれ以降ずっと黙っていた狂愛が声を荒げた。
自分の手駒達を全員倒されて、しかも相手は傷ひとつなかったら、そりゃそうなるか。
こてん、と可愛く首を傾げる。
「なんだって言われてもなあ……最強?」
「いやそれは知ってる」
「知ってるのか」
そうか。そうなのか。まあ私最強だもんね。みんな知ってるか。
……そして先ほどの質問の意図は?
「なんで神楽坂光貴を守るような真似をする!? なんにメリットもないだろ!?」
おおそうか! そういうことか! 私の行動についてだったのね納得!
ギッとこちらを睨む狂愛に堂々と答える。
「わからん!」
「はあッッ!?」
「ぎゃっ」
狂愛の大きな声に驚いて小さく声を上げてしまった。私は人より耳と目がいいのだ。
「わからないって……なんだよそれ! わからないなら守らなくていいだろ!? 不透明な感情を抱えたまま敵を倒すなんて危険すぎる!」
ど正論である。
「リスクが高いことくらいわかるだろ!」
ごもっともです。
「なのになんで!あんな取るに足らない男を守ろうとするんだ!?」
「…………………………………………………………………」
(……………あ゛?)
思わず沈黙の後、心の中で盛大に唸ってしまった。
いやうん、わかる。わかるんだよ彼の言葉は。理由のわからない強い感情は命の危険を呼ぶもんね常識だもんね。顔と家柄と頭がいいだけのお坊ちゃんなんてどこのでもいるもんね。私だって一昔前ならばおんなじこと言ってたからね絶対。うんうん。…………。
(……なのに、どうしてこんなに不快なの?)
不快。そう、不快なんだ。すっごく。
何故こんなに不快なのかわからない。自分のことなのに。
でも一つだけ、わかったことがある。
それは、何故私が神楽坂光貴を守ろうとするのか……いや。
何故私が神楽坂光貴を盗られたくなかったのか、だ。
「狂愛」
静かに、声を絞り出す。
「私は」
なんて言ったらいいんだろう。言葉がわからない。
でも、そう、強いて言うなら。
「私は自分の玩具に手を出されるのが、嫌いらしい」
もしかしたらこれは、独占欲、なのかもね。
はいどうも璃衣奈ちゃんです!
いや実はですね、皆様にお願いがありまして。
・・・是非とも高評価とコメントをつけていただきたく思っておりますッッ!
いや最近ちょーっと、実は私の作品つまんないんじゃないかって思っちゃうんです。
そ・こ・で!
高評価&コメントつけていただけたらなーなんて・・・。
というわけで何卒!何卒よろしくお願いいたしますうぅぅぅッ!




