「サヤの信じる真カミサン伝説」
翌日、約束の時間に、
もとめが教室に入ると、
もう生徒はすべて着席していた。
「みんな気合い入ってるわね。
では、前置きはこれだけで、
早速、サヤさんに発表して貰おうかしら」
と
もとめが言うと、
サヤがすぐに壇上にあがり、
もとめがサヤの座っていた席に着く。
「えーでは、行きます」
と
サヤが言った瞬間パラッパラと拍手がおこる。
「私が信じる真カミサン伝説は22番「人首酒編」です」
と
サヤが話したとたん、
「えー」と驚きの声があがる。
もとめも驚いたようにサヤの顔を見る。
「みなさん、驚かれましたか?
そうですよね。
この伝説は一番新しく認定されたもので、
かつ、
2番のユリ編に似ているとも言われていますからね。
支持する学者の先生もいませんからね。
それに、
この話し自体ご存じじゃない方もいるかもしれませんね。
どうします?
一応、先に話しをしましょうか」
「お願いするだすよ」
「そうそう」
たまおとふうたは
その話しを知っているクセに昨日もとめと話した際、
これはないと言われて、
反論を考えていなかったので、
時間稼ぎのためにそう言った。
「俺も」
「僕も」
ケンタもみはるも、
たまおたちの意図がわかったのか、
そう言う。
「キミカさん知ってるの、この話し、私知らないわ」
と
ひさめが言うと、
「私も知らない。でも、グロテスクなタイトルよね」
と
キミカが答えた時点で、
「じゃあ、サヤさん、時間はあるからお話してね」
と
もとめが言うと、
サヤは想定内という顔で、にっこり笑った。




