「賢明とサヤの打ち合わせ2」
「うーん、今日だったら、
多分、賢明のくんの話しが怖くなかったから、
アユメ編にしようと思っていたの」
と
サヤはそう言って、
持っていたファイルから
行方不明者のリストなどを賢明に見せる。
「山田久素太教授の説で一番有力で、
一番人気のある話しか、
やっぱりそうか」
と
賢明は言う。
「賢明くんもそれで、ああ言う、
悪いけど、ウケのよくない話しをしたの」
と
サヤが言うと、賢明は頷く。
「今日話した野郎伝説ははっきり言って、
僕の作り話だけど、共通項を取り出すと、
ああいう結論になるんだ。
ただ、
「賢明のいうことが本当なら、
そのとおり心から祈れば、
カミサンが祈ったことを実現してくれるわけだ」
と
ふうたが指摘したけど、
そこが弱点なんだ。
ふうたは
一見おっちょこちょいで
すごいバカのようだが鋭いところがあるな。
たまおもわざと
とぼけた話しかたをしているが、
意外にキレる。
あれ以上、
僕が反論していたら、
やられていたかもしれない」
と
賢明は言う。
「そうねえ。
賢明くんが言ったことは
真カミサン伝説ではなく、
カミサン伝説と呼ぶにふさわしい共通項
とでもいうべきことだものね」
「さすが、サヤちゃん。
そうなんだよ。
奴らもそれを気づいていながら、
ああいう言い方でやめたんだ」
「で、話しを戻すけど、
アヤメ編で行くの?」
と
賢明は訊く。
「それが、今迷ってるのよ。
今日だったら、
賢明くんのはカミサン伝説
と呼ぶにふさわしい条件と前置きして、
アヤメ編は短いから、
そのオリジナルともとめ先生が話した根拠、
そして、この記事を羅列して、
他の伝説の欠点をつぶして行こうと思ったの。
でも、
あの二人に、
もし、
アヤメ編の弱点を指摘されて、
ふうたくんとたまおくん二人の
一見ユーモラスなコンビネーションでやられる
と危ないかなと思って、
迷ってるのよ」
「何、その弱点って」
「それは」
と
サヤは話し始めた。




