「賢明の野郎伝説5」
「じゃあ、僕の意見を言おう。
真カミサン伝説はすべてのカミサン伝説と
共通しているところがないといけない。
そして、
ふうたの指摘した祈りに失敗すると
バチが当たるということはカミサン伝説の必要条件ではない。
その証拠がハッピー編だ。
しかし、
ハッピー編には像が出てくる。
だから、
僕はこのハッピー編は真カミサン伝説ではない
と判断した。
くどいけど、
カミサン伝説で共通するのは、
1,カミサンはいたずらな存在である
が、生き物ではない。
2,カミサンは人間や動物の心を読む
ことができる。
3,カミサンは人を自由に操ることが
できる。
ということだけなんだ。
誰が、この点、反論できるかな?」
と
賢明は笑って言う。
「山手線編はどうだよ?」
と
ふうたがいきなり鋭いところを突く。
しかし、
賢明は笑って、
「あの話しはいろいろありすぎて、
どれを山手線編とするかはまだ決まっていない。
しかし、
あの話しのポイントは
カミサンがいたずらな存在であることだけであって、
生き物であるということは重要ではない。
カミサンが人間に化けたのではなく、
カミサンが人間を操っているだけだと解釈できる」
と
賢明は自信をもって言う。
「うーん、こじつけくさいな」
と
ふうたはぶつぶつ言うが、
それ以上の反論はできないでいる。
「じゃあ、賢明のいうことが本当なら、
そのとおり心から祈れば、
カミサンが祈ったことを実現してくれるわけだな」と
ふうたがまた言う。
「そうだすな」
と
たまおも頷く。
「まあ、心から信じればだけど、
二人ははっきり言って信用していないだろう」
と
賢明は笑った。




