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「賢明の野郎伝説3」
賢明はふうたのきついが鋭い指摘に動じず、
「みなさんは、
この点、どうお考えですか」
と平気な顔で訊く。
「俺も」
「僕も」
「私も」
「僕も」
ケンタ、たまお、ひさめ、みはるの4人が、
ふうたと同意見だとばかりに手を挙げる。
「ふー、僕を除くと先生を入れても5対5ということですか」
と
賢明はため息をつくが、動じた感じではない。
そして、その後、
「賢明くん、悪いけど、私も」
と
もとめがやんわり言うと、
さすがに賢明も動揺の色を隠せなくなった。
「はあー、4対6ですか」
「賢明くんがんばってよ」
と
キミカが言う。
「そうよ。想定内の反論でしょう」
と サヤも言う。
「まあ、そうですけど、
もとめ先生がいきなりこれでは動揺しますよ」
と
賢明は正直な気持ちを言った後、
「カミサンはいたずらな存在であるが、
生き物ではない。カミサンは人間や動物の心を読むことができる。
そして、
カミサンは人を自由に操ることができる」
そう言って笑うと、
また水を飲んだ。




